Saturday, November 20, 2021

チャンバー大作戦 紙工作編

みんな知ってると思うけど、
2サイクルエンジンには排気側にチャンバーってのが必要。
それは胃袋のような大根のような形をしていて、エンジンの特性を決める大事な部品なのである。排気量やポートタイミングの違うチャンバーを付けてもさっぱり走らないという。
僕にとって2サイクルエンジンのハードルはこのチャンバーにあるのだ
 


そこに救世主登場!いつものアコウさんである。

彼はどこでどうやって手に入れたのか、当時のDTの公式な資料を持っていてその中にチャンバーの資料もある。どんな資料かと言えば、うなぎのように横たわったチャンバーの図が描いてあって、各部の太さと長さが指定してある。それはもう宝の地図のようなものなのである。

 

さていよいよチャンバーを実際に作ることにしよう。まずは地図にしたがってパイプの直径サイズで円を切り出す。それを針金に通して、指定された距離で固定する。

これで、カーブがあってもほぼ正確にチャンバーのプロフィールを再現できるのである。


 
こんな感じね。
モビールみたいだな。 
位置が決まったら僕は柔らかいコピー紙でアウトラインに合わせて立体化した。
この辺は正式なやり方があるのだろうけど、だいたいこうやったら出来るだろうなっていう勘で作業している。本当はもっといいやり方があるのかもね。コピー紙で作ったそれはまるで大根の模型である。

緊張に耐えられなくなって夕食を食べにキッチン南海へ。

お腹すいて南海に行く幸せ。

さてカレーを頂いた後はコピー紙から工作用紙に写し取る。

最終的にこれが鉄板になるのでとても丁寧に測っている。

たとえばくるっと回って円になる部分の長さがぴったり合っているか、とか

溶接される円錐どうしの直径はちゃんと同じになっているか?ここで修正してなるべく正確にしておけば、最後に鉄板で作った時苦労が少ない(苦労しないとは言わない)のである。



仮に完成!うれしい。パブロフは全く興味がないようであるが僕は嬉しい。
早速庭に出てバイクに当てがう。これは!まぎれもなくチャンバーである。
先にこの胃袋部分を作って後からエキゾーストを作る方がやりやすいらしい。

ここまで出来て満足したので、次の日にはキッチン南海で祝杯的にクリームコロッケをいただく。
お店の入り口にあるこの小さい南海看板は僕がアクリル板から作ったもの。油をつかう厨房でいつもきれいにしてもらっています。
コロッケ生姜焼きをいただきました。 中條さんいつもごちそうさまです!テキパキ働くお店の人たちと、今日のご飯をキッチン南海で頂こうというお客さんの全体的な暖かい雰囲気が僕は大好き。
エキゾーストはこんなイメージ。小平のJOY RIDEまでパブロフと一緒にパイプを買いに行きました。


 いやー好きだなこの形。フレームとタンクの形もぴったりだと思わない?

ま、このフレーム用に作られたタンクだから当たり前なんだけどね。

次回に続く…

 

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