Thursday, February 27, 2020

Inuchopper 犬号の近況


本当に久しぶりに犬号の話を書こうかな。
最近はSNSからここを見に来る人もいるので簡単に説明すると、
このスポーツスターはエボの1990年代のものを改造してこうなっている。わかりにくいけどフレームもどこもかしこも手を入れて、タイマーカバーやキャブの吸入口も自分でアルミを溶かして鋳造したんだ。フロントフォークのアウターケースも鉄の丸棒から加工して作ってもらったのである。そしてその作業をこと細かく記したのがこのブログの始まりなのだ。



去年、加古川のSWING黒田さんに、このキッカーキットのベアリングやステップの付け根などいままで使って緩んだりクリアランスが大きくなっていた部分を全部加工し直してもらった。
このペグの付け根が実にいい感じで、今まで鉄板でラフな、もっと言えばホームレス仕様になっていた部分がかっこ良くなった。
黒田さん、ありがとうございます!



キックギアの歯は使っているうちにだんだん丸くなってきて
ギアの歯のかかりが悪い状態でキックしちゃうとさらに歯が欠けたりして加速的にだめになってしまう。
このギアはなんと生涯保証部品。
OHAIO州のDAITONから送ってもらった
Thank you!! Patt@Led Sled Custom

歯の当たりもよくチェックしてからヤスリで微調整して古いギアと交換してやる。
これで復活!シートは日に当たったり雨に打たれて切れちゃったので、修理が必要になってしまった。サドルはKRタイプのシートベースを買ってサイズ調整ですこし切ってからウレタン貼って本革を縫ったもの。ホットバイクの記事を書くために作ったんだ。

普通に付けるとなかなかタンクとシートの隙間が難しい。
高さや間隔も近寄って見るといいのに離れたら何か違うとか、その逆だったり。

これが最新の真横からの写真。
SNSにも書いた話だけど、漠然とした自分の好みを知ることは簡単。これ好き!とか嫌い!とかかっこいとか悪いとか。でもその感覚というか好き嫌いの気分を形にするのは僕にはとても難しかった。

この写真の見た感じアイアンスポーツのノーマルみたいなフレームは、エボのネックを
3度起こしてある。これ作ったときからフラットトラック的なフレームの雰囲気が好きだったらしい。
前側のダウンチューブはアイアン的な緩い曲がりに直して溶接し直してある。後ろ側ははじめ1970年代のKフレームに変更。そのあとどうしてもショックスタッドからエンジンまでの距離が3センチくらい短い1960年代のフレームがよくて、シートポストを鉄パイプで自作して、トップのラグを溶接した。

さらにリアサスを短くしてローダウンした時にストラットが尻下がりにならないようにストラットの付け根を切って水平に修正した。

バイクって斜め後ろから見てかっこいいのは当たり前で、真横から見たとき隙がないようにしたい。
当時はそんなことを真剣考えて、少しでも気になるところがあるといろいろ調べては自分で何か出来ることがないか寝ても覚めてもとはこのことである。






そんなにこだわったラグも、動かないとなると放置1年半。
すっかりさびちゃってるじゃん。
今回は一度さびとりをしてから黒く塗り直した。



もうあと1ヶ月少しで車検が切れる。今はたくさん乗ってダメなところを直して車検に持っていくのである。

Thursday, February 13, 2020

Track Master+XR600R Flat Tracker 製作記05

さてこのトラックマスター
こんな感じでサビサビなフレームとして家にやってきたんだけど、由緒正しいアメリカのレーシングフレームなのである。基本的にニッケルメッキしてあるらしく、だいたいネックの補強板にこの菱形というか正方形のシールが貼ってある。
もちろん僕のにも貼ってある。フレームのトップチューブにはベンチュラの住所が書いてある。パタゴニアもベンチュラにあって、この海外沿いの町が僕は大好き。そしてなぜかベンチュラメモリアルホスピタルに入院したこともある。
 ホイールはなぜか前が19後ろが18インチ。
本来のフラットトラッカーは前後19インチなので、リア19インチのリムを探している。買ったらスポークも買わなきゃいけないし、スポーク買ったら組まなきゃいけない。当たり前だね。タイヤは現行のマキシスを使いたいんだけど、フォークの間に入らないかもしれない。この辺は誰かのを測らせてもらったり、調べるしかない。



でもかっこいいでしょ?
みんな輸入したりうまいことやってこれでナンバー付きで走ってる人もいる。

僕はレーサーという言葉にとても弱いのである。

関係ないけどかわいいでしょう?

これが600エンジンを積んだ完成図。ホットロッドショーで出してるから見てる人もいるはずだけど、あまり引っ張ってもあれだから見せちゃう。とりあえずエンジンはかかって走れる状態まで持っていったんだけどエンジンマウントの方法や位置を直さなきゃいけなくなってきた。やっぱりレーサーとなると、とりあえず走るんじゃダメで、バイクの性能を楽しめるようにしないといけないのである。



Wednesday, February 12, 2020

Track Master+XR600R Flat Tracker 製作記04

今日は売っていないとか売っていてもなかなか手に入らない部品を作る話。

ブレーキはハーストエアハートを使った。
古いレーサーでも使われてるかっこいい部品
アメリカ人から買いました。
待つこと2週間。一応NOS
New Old Stockってやつで
未使用旧品って意味のやつ。


型紙を切って、穴の位置や、外形がほかの部品と干渉しないか
きちんと使えるかを確認しておく。アスクモーターサイクルでコンタマシンを借りてサクサクと切り出す。穴位置も失敗は許されない。型紙から完成まで朝3時から3時間くらいかけてかなりの緊張と集中力を使った。

断面を整えて、組んでみると下のような感じ。
端面を整えて完成

ショーの後は中を掃除して、ブレーキフルードを入れて、作動を何度も試してやる。

こっちは使わなかった方のキャリパー
チョッパーに使おうかな。



こっちのスプロケットもブランクの汎用品から作った。
見本にバディカスタムの福田さんからスプロケットを貸してもらって
そこから採寸してさ。





これが貸してもらったスプロケット。
52Tで520



スプロケットを貸してもらったことで、チェンラインも出せたし
ほんとに助かった。
現在市販されてるボルトは頭が大きくて入らない。
穴を広げちゃうと汎用性がなくなるし、穴が内側のねじに当たってしまう。
そしたらこれはボルトの頭を一つずつ削るんだということ。
レーサーはすべてがカスタムメイドなのである。

上の写真を見てほしい。
ディスク板を止めているナットがあるでしょ?
これはクイックチェンジっていうナットで、レースで素早くファイナルを変更するためのアイテム。反対側のブレーキも交換できるのである。
本場のレース部品で、アメリカのお店では25ドルもしないんだけどメールしても全然返事なんかこない。多分アメリカ人もめんどくさいんだと思う。
なので作ることにした。
幸い片側を持っていたので2017だったかな、ジュラルミン板を買ってきて
丸く切ってから





ショーの時はこれまたバディの福田さんにナットを貸してもらった。
バーンズタイプの2頭のと、ケネディタイプの三角のものがある。

内ネジは所沢の加藤精密で切ってもらった。

これで外形を切ったら完成!
所沢行ったり横浜で部品借りて、藤沢で切って
これはなかなかマイレージがかかってるのである。

簡単に手に入らない部品をつくるのは面白いという話。















Monday, February 10, 2020

Track Master+XR600R Flat Tracker 製作記03

ほんとにカスタムとかエンジン乗せるとか
ひたすら載せたり下ろしたり、ボルトを締めたり緩めたり、また締めたりの繰り返し。
こういう手間はほんとに多くてだから僕は整備性もとても重要だと考えている。
リアタイヤ外すのにリアフェンダー全部取って、それにはシートも外してサイドカバーも取って…なんてとても耐えられない。
すべてのボルトが簡単な工具で外せて
狙った場所をすぐ整備できるのが理想なんだ。



エンジンのハンガー問題。
ここはどうしても当たるので切ることにする。

型紙作ったり、代わりの板を当ててみたり。

最低このくらい切ればなんとかなることがわかった。
下側のステーも半分切除。
エンジンはなるべく低く後ろにマウントしたい。



ステーを切って載せてみると、だんだん見えてくる。
マスキングテープの隙間がフレーム側のチェーンライン。
オフセットスプロケットがあればなんとか対応できるかもしれないくらいまで
合ってきた。

ブレーキはこのエアハートを使うつもりだった。
チョッパーでもよく使われてるやつ。

秋でも夜は寒い。
でもこういう作業もかなり好きなのである。


Friday, February 7, 2020

Track Master+XR600R Flat Tracker 製作記02

買った時はエンジンがのっていないフレーム、マイコの大きな490が乗っていたフレームだから、とりあえず載せるスペースはあるんだ。
でも、チェーンラインをリアホイールに合わせようとすると、エンジンが右に激しく寄ってしまう。上から見たらかなりずれてるし、これではさすがにバランスがとれない。
何にでも使えるフレームなんてないし、これは自分でなんとかするしかない。

それはそうと、このエンジンは昔いろいろ試行錯誤しながら組み立てたんだ。
ポート削ってさ、スワールだとか聞きかじったことを試したくて、ガミちゃんの工場で夜な夜な削ったりスプリング変えたり、段差取ったり。結果としてわかったのは、何か一つだけやってもそれほど爆発的に変化はないけど、車体もエンジンもこつこつ薄い紙を重ねるように手を入れていくと、やっぱり全然違うバイクになるんだ。

このエンジン、軽い女の人くらいの重さがある。
実際はもう少し軽いのかもしれないけど、持った感じ40キロくらいはあるんじゃないだろうか?

季節は秋、手を動かすのがだんだん遅くなってくる。

これはネットで拾った絵だけど、オイルタンクが必要なのでこういうやつを作ろうと思う。

別件でお邪魔してたアスクモーターサイクルの前にお店を広げて路上カスタム。
秋の日はつるべ落とし、午後3時くらいから一気に暗くなる。こうやってタイヤとサスペンションでローリング状態にしておけば、ちょっとした移動もできる。

場所は変わってここは自宅。まずは基本的な前後の左右の位置を決めよう。
ヘッドからフレームまでハンガーになる鉄板を用意する。ハンガーボルトの頭はタンクの内側とぎりぎりなので可能な限りエンジンをフレームの中心に持っていけるように。

またアスクに来て、とりあえず片側一枚作ってつり下げてみる。
エンジンとフレームのステーが当たってるから
ここを切らないととエンジンが入らないことがわかる。
エンジンが入ることとチェーンラインがきれいに出ることが
基本なんだ。つづく…