Monday, July 30, 2018

イタリアの旅自転車編 その9 人はなんのために生きるのか

なんか写真見てたらいい感じだったので
今日は我々のサイクリングとピクニック風景を少々。



日本から修理して持って行ったランプを取り付けた。


当時のランプはこういうカーバイトかロウソクが主流で、
どちらも自転車の振動を伝えないようにサスペンションが付いている。
自分自身も明日フランスに向かうっていうCheetahがロウ付けしてくれて、
さあ、食事でもってタイミングで財布を忘れた僕に食事までごちそうしてくれた。
普段は直接言わねえけど感謝してる、ありがとう!


我らが山本君。
欧州の二輪メーカーに日本のメーカーから転職してバイクの開発に携わる。
後日彼がプロジェクトリーダーとして関わったXSRに乗せてもらったんだけど、
新品の時が美しさのピークで、後はどんどん傷ついて色褪せてボロくなるだけの最近の工業製品と一線を画す、歳月を重ねることでバイクを愛せるような素材選びや仕上げの方法に僕はとても感動した。
その話はまた今度ね。


足で漕いで空を飛ぶ人力飛行機のパイロットだったこともある。
そう、自分の脚力だけで空を飛んだことのある数少ない人類のひとり。


今の猛暑に比べたらそれは天国みたいな涼しさで
川面を渡る風が気持ちよかった。



これも4月の作戦会議で託されたバッグ。
これによく合う革を探して買うところまでは出来てたんだけど、
実際の作業はイタリアに来てからになっちゃった。
でもこういうのってすごく楽しい。鞄の部品を持って浅草橋まで行って
革を選んだりさ。




こちらは野口社長、僕は社長ちゃんって呼んでる。
シートや椅子の張り替え工場を営む実家の片隅で自分達が海外ラリーに出るためのシートを作っていたのはもう25年以上前のこと。ガレージブランド的にスタートしたバイクシート部門は、今ではHRCのワークスチームやBAJA1000、X-Gameのチャンピオンのシートも作る一流ブランドになった。
ガレージブランドからのスタートって夢があるよね。
あのパタゴニアだって岩登りの道具を作る小さい鍛冶屋から今のブランドになったんだ。



とは言え我々はいつも主に下らない話をして笑っている。








川に突き出した桟橋で昼ご飯







こんなところでビール飲んでのんびりしたら
もう自転車漕いで川岸を遡上して帰るのがめんどくさくなっちゃう。
日本に帰るのも憂鬱な気分。







「6月のイタリアは最高だよ!」って山本君が言うから、「じゃあどのくらい最高か見に行くぜ!」って冗談みたいな話から始まったイタリア行きは、いろんな偶然から話が進んで、コーディネーターのユウコさんにすごくお世話になって、何より山本君が自転車を貸してくれて、野口君がええね!行こうよって言ってくれたことで実現した。さんさんと降り注ぐ太陽の下で自転車乗ってると、本当にここにいるのがウソみたいだった。

 いつか行こうって思ってること、いつかやろうって思っていることってたくさんあるけど、自分からそれも結構無理して動かなけりゃ、その「いつか」は永遠に来ない。
このイタリア編ではおいしい物食べた、ちょっと自慢ブログみたいな絵柄になってるけど、実際の僕は経済的には全然余裕なんかない。

 もうやめちゃったけどとある仕事は数ヶ月も支払いを遅らせる上に、もう請求も入金も終わった後で「ちょっと払い過ぎてる」なんて内訳を勝手な解釈で書き直し始めて、最後は

タダ働きだぜ、意味がわかんない。
 でも問題はそんな会社はそこだけじゃないってこと。取引先相手に酷いことをする会社は深海のチョウチンアンコウみたいに口を開けて我々が引っかかるのを待ってるんだ。
もちろん世界にはまともな会社もたくさんあるし、僕はそういうまともな取引先の皆さんおかげで今まで生き延びることができた。気が付けばもう25年以上フリーランスで仕事してきたんだ。
会社に所属していないと、昔はクレジットカードだって作れなかったし、社会的信用は限りなくゼロ。でも今までこれといった後ろ盾も持たずに、なんとかここまで生きて来た。

という訳でまさか旅行のタイミングで危機的状況になるとは思わずに春に買ったイタリア行きの切符だから、イタリアまで来てもいろいろ考えちゃって心底から楽しめていなかった部分もあった。

でもさ、どこかの誰かのおかげで自分の人生までおかしくなっちゃうなんて納得できないし、僕がおかしいと思っても、相手にはそれが当たり前でこっちがおかしいのかも知れない。
 自分の人生だ、自分でなんとかするよりない。
だったらもうそういう相手と関わらず自分の人生を取り戻そうって思った。


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「人間はなんのために生きているの?」って甥っ子に聞かれた寅さんは言ってたぜ

「なんていうかなぁ…ああ、生まれて来てよかった!そう思うことが何べんかあるだろ?そのために人間、生きてるんじゃねえのか?」

最後は寅さんの話で申し訳ないが、セリフはこう続くんだ。

「そのうちお前にもそういう時がくるよ、まぁ頑張れ」









Friday, July 27, 2018

金でバイクは買えるけど、センスは金出しても買えない話

ちょっと今日は辛口だぜ。
機械を大切に使えるかどうかは一種のセンスだと思う。
金はあってもセンスない人もいるし、お金とセンスをバランスよく持ってる人もいる。

昔、高級車のコールセンターの仕事で電話を受けたら、パンクしたから工場まで運べや!って言うんだ。タイヤはパンクしたら現場で交換する規則になっているから、「パンクでは運べないのでタイヤ交換に参ります」って一応そう伝えたら、電話をガチャ切りしてそのまま自走でかなりの距離をディーラーまで走って行った客がいた。
工場に着いたときは、もうすっかりタイヤなんかなくなってアルミホイールで地面を走っちゃってるからホイールもブレーキも壊れてたって。
いわゆる豪快さんではあるけど、僕はこんな人とは絶対友達になりたくない。
クルマへの愛もセンスのカケラもないクソ野郎だから。


世界最後の日に殺人鬼から必死に逃げるんじゃねえんだから、高いドイツのクルマをそんな豪快な使い方しなくてもいいだろ。

クルマはもっと愛護しなきゃさ。

永遠の素人といえば聞こえはいいけど、いつまでも進歩しない人もいればどんどんスキルが上がるヤツもいる。
乱暴に使っては壊して修理に出してを繰り返す人もいるし、自分が使う物をどんどん理解しようとして、手も動かして、いつの間にか自分でかなりのことが出来るようになる人もいる。

バイクに限った話じゃないよ。

多少なりとも機械の仕組みがわかれば調子が悪いのをだましだまし乗って重大な故障に繋げるようなことはしないし、エンジンを完全に壊れるまで高回転で回すこともしない。
ま、たまには行きがかり上仕方なくやることにはなっちゃうけど。

実はこないだエンジンのスペシャリストが撮影上、オイル少なめのエンジンでどうしても走行しなくちゃいけない状況になった時一緒にいる機会があって、その走り方や、エンジンが止まっちゃった時の状況把握、判断の早さに感動したんだ。
後で開けたらエンジンは最小限のダメージで済んだということ、そもそも撮影がなかったら絶対走らないだろうし、そういう状況が特別なんだけどね。

我々も自分の命を乗せて走る乗り物なんだからもっと自分で理解しようとしてもいいんじゃない?
好きな相手のことは知りたくなって当たり前。
ただ自分の主張だけしてやりたいときにやって乗りたいだけ乗るなんてオマエ中学生か?
ってこと。



参考までに僕のクルマはエンジンは調子良いいけど、外装はさ、バッテリーが上がった友達のクルマを直にバンパーで押して押しがけしたり。木を切るのにルーフラックに直接ワイヤーかけてぐいぐいバックしたり、時には幅寄せしたクルマを道路からバンパーで排除したり(これはウソ)するから結構ボロい。まったくひどい話だね。


プルスタートって知ってる?と言う話から新しいカテゴリーの誕生

テントやキャンプの折りたたみ椅子、ランタンとかバーナーで有名なコールマンがこんなバイクを売ってる。
多分アメリカだけなのかも知れないけど$559.99
フロントノーブレーキでフラットトラックのセットアップ。

こういう風にヒモを引っ張ってエンジンをかけるの、日本ではリコイルスタートって言うみたいだけど、アメリカではズバリ「プルスタート」引っぱりスタートである。


giphy.gif
アメリカではこういうレースもある、
チョッパーや仮装から結構マジなのまで





日本でこういうのやるとしたらやっぱりカブモンキー系の横型エンジンかな?
安くてあちこちにあって、パワーアップの部品も安く手に入る。

こないだHOT DOCKの河北さんが作ったスピードウェイレーサーの乗らせてもらったんだけどこれもベースはモンキー系と同じ横型エンジン
ただ排気量は150ccもある。12馬力くらいあるみたいでパワー感も十分。
150ccってよく考えたらXR100より全然デカいんだ。
こんな小さいバイクでエンジンでかいなんて危険だ、危険過ぎる。
なんて話してたら周りのみんなも盛り上がって来てフラットトラックの遊び方に新しいカテゴリーが始まりそうな予感。

詳しくはまたここやいろんなSNSで報告するので
震えて待て!!

Thursday, July 26, 2018

やるやる詐欺

やるやると言いながら数年が経過した600フラットトラック化計画。
完成イメージはこの223みたいなちょっと汚いフレーマー的なスタイル。


にわかフラットトラックファンの僕は、まだDTXのカッコ良さがよくわからない素人です。
もちろん現行のモトクロスをベースにしたDTXの速さや乗りやすさはバイクとして絶対楽しいと思う。

オフロードで言えば、僕が乗り始めた頃は2本ショックの時代、それから1本サスのプロリンクになって、フォークもどんどんストロークが長くなって太くなって、91年頃出たカートリッジで轍の横断が楽過ぎることに感涙にむせんで、2000年代になってやっと倒立サスに乗ってあまりの素晴らしさにすぐバイクごと買い換えた僕、技術の進歩=バイクの楽しさの図式を経験主義的に叩き込まれちゃったんだ。
でもさ、今となってはインジェクションよりキャブが楽しいのも、性能が最高でもどっかで壊れたら自分ではどうにもならない(時々壊れることあるんだ)2000iよりマッチの擦紙でポイント面を磨いて折れたバネのところに小石を挟んで帰って来れるポイントの素晴らしさもわかる。

だから当時の新車価格より高いビンテージモトクロスバイクを大枚はたいて買って来て、わざわざ乗りにくい旧車でレースする人の気持ちはとてもよくわかるけど自分ではそれほどやりたくない。だってもうそれ昔にやったことあるんだもん。

話を戻そう。このFTR223は僕のフラットトラックの超個人的進化の歴史が詰まってるんだ。
この写真に比べても今はもうリアはディスクブレーキになってるし、車高もマフラーも変わってる。ちょっと高級な内圧コントロールバルブも借りて入ってるんだ。
ヤフオク5万で買ったFTRはこの半年でその何倍ものお金と愛情と時間をつぎ込んで
どんなバイクなら自分的に乗りやすいのか、楽しいのかを結構真剣に追求してきた。
次の600はフラットトラックで作りたかったけど、
「フラットトラック風」とか「トラッカースタイル」じゃなくて、本当に自分でスライドできて愛せる一台にしたかったんだ。


そもそもこの600は、1996年、雨の降るクリスマスイブに友達のレーサー、ミツハシジュンのアパートの前にバラバラ死体みたいシートにくるんであった部品の山だったやつ。彼は当時日本最速のエンデューロライダーで、HRCの630キットを組んだ最高にクールな、でも外装は真っ白でデカールもない600に乗ってたんだ。

「すごいじゃん!これ600なの!やったー!」600に乗れる興奮に、降りしきる雨の中、傘も差さずバラバラのバイクに驚喜する僕を気の毒に思ったのか、ヤツはその山を通関書類付きで2万円で売ってくれたんだ。
まだヤフオクは始まったばかりで600の部品なんか全然出てなくて、友達のネットワークで欠品を揃えて、桶川ハウスの居間で組み立てたバイク。

より空気を吸わせるためにエアクリーナーボックスは大胆にカットされてたけど、当時我々はシートの下までの水深くらいは日常的に渡っていたので、これは塞がなくちゃいけない。台所まで行って気づかれないように冷蔵庫の下からカッターでクッションフロアを切り取ってリベットで固定したのも懐かしい思い出。
すぐ組み立てた600は年明けすぐに輸入新規で車検を取って、当時最高に面白かったF2小湊ってコースには1月から4月まで毎週欠かさず通った。住んでた桶川から安房小湊まではほとんど高速がなく、朝晩の国道16号も毎週必ず激しく渋滞、片道4時間かかった時もある。
それでも何度も行っては全てのセクションを何往復もしてやっとこの600と仲良くなったんだ。
ホントに僕に600の素晴らしさを教えてくれたバイクなのである。
その後僕はさらに高年式な1998 (だったかな)モデルに乗り換えて
2000年だけの真っ赤な外装に組み替えてそれを2005年まで乗ってWR250Fに乗り換え
僕と600の蜜月時代は終わった。赤い600は動態保存してある。

そんな大事な600だけどこれからも600と遊びたい。
多分キックスタートの重量車を山で楽しく乗れるのはあと10年。
もちろんこっちがそれなりに鍛えてないと無理だろうけど。

そこで今回フラットトラックマシンとして復活させるんだ。
なんだかブログ自体全然チョッパーと離れてきちゃったね。
でも形の好みは千差万別、世界の全部が間違えてて自分だけ正しい、って理屈も通用しちゃう(ホントはしないケド)曖昧なもの。
形にこだわり過ぎて全然走らないバイクも何度も見た。

でも、「走る」ってことに焦点を絞れば、かなり価値観が狭くなるじゃん。
もちろん速さだけじゃないけど、速さや乗りやすさは大きな要素だし。
軽さもそう。その辺を追求しながら自分好みの外装で作れるなんて最高じゃないか。

と言う訳で現状の確認スタート。

カバー保管なので結構やれちゃった。




このオイルインフレームはけっこういい感じ
RSと同じ流れを感じる。
ただ真夏はフレームが高温になってガソリンが沸いちゃうんだ

サブフレームは全部やりなおそう。



懐かしのクッションフロアでふさいだエアクリーナーボックス。
まだちゃんと漏れなく止まってた。
キャブにもよるけどパワーフィルターにしよう。
あとマニホールドがゴムとアルミが分離してる。
これは作るしかないかな…



あくまでもこんなテキトーっぽい雰囲気を残してさ。



誰かにもらったマグネシウムカバー
確か1989モデルまではマグネシウムじゃなかったかな。

ブレーキはこういう調整可能かつ、シンプルなペダルにしたい。
このペダル、つぎはぎっぽいしエーモンステーみたいだし、どうなのって思ってたのに最近になってこの格好良さがやっとわかった。歳を取るってのも悪くないね。




アンダーチューブを切ってその分をエンジン上の三角地帯をフタにしてオイルタンクに出来ないかな。



リアサスはプロリンクを活かしつつ、どのくらいのショックがいいかを考える。
FTRのスイングアーム角度に合わせて画像を加工して、今度は実車の角度を合わせて、
長さを採寸。デジタル機器を使いながら、作業は果てしなくアナログ。




このくらい車高を下げるのか。
フォーク探さなきゃ





Tuesday, July 24, 2018

HBJその後

ここでご挨拶です。
僕はHOTBIKEJAPAN(HBJ)の仕事を辞めることになりました。
池田編集長やフォトグラファーの磯部さんと毎回わいわい言いながら行くロケ、
なぜか毎回必ず和室に男三人部屋というのも慣れたら楽しくて、仕事の内容にもメンバーにも全然不満も問題もなかったのだけど、
いろいろあってこうなりました。

「犬さんが記事を書くようになってからホットバイクを買うようになりました」
と言ってくれる人が本当にたくさんいたので、誌面でちゃんとお別れの挨拶ができなかったのがとても残念です。

HBJのおかげでいろんなカスタムバイクに乗せてもらえたことや、
多くのビルダーやバイク乗りの皆さんと知り合えたことは大きな財産です。

これからもHBJをよろしくお願いします。

それからInuChopperもこれまで通りどうぞよろしくお願いします!


Monday, July 23, 2018

イタリアの旅自転車編 その8

ついに3人で川を下ってサイクリングに出発!
出発してすぐ、可愛い鴨の親子を発見してすぐに急停止。
我々のサイクリングはともかく面白そうなものがあるとすぐに止まってしまうのだ。

写真の何倍もフワフワ感のある仔ガモたち

小さい生き物ってかわいい。

まるで高校生になってもう一回夏休みをやってるみたいに楽しい気分。
わいわい他愛ないこと言って笑って自転車全開で漕いで、ぜーぜー言って疲れて、またしゃべって笑っての繰り返し。
こないだテレビ見てたら、歳を取ると脳に刺激がなくていろんなことをいちいちあまり感じなくなるから一年があっという間に感じるってやってた。
「一年あっという間だね!」なんて友達がよく言うから、僕も調子を合わせて「イヤまったくだ!」なんて言うことが多いんだけど、実際のところ僕の一年はメチャクチャ長い。
でもそれじゃガキみたいでカッコ悪いから大人っぽく見せかけるためにウソついてる。
僕は、結構小さなことでもいちいち感じ入ったりするから、脳にいろんなイベントが蓄積されてデータがいっぱいになる。おまけに記憶力がいいから、一年分の情報量がすごくて一年が長いったらない。
例えば急ブレーキしたりヤンキーみたいな運転する人のドライブレコーダーがイベントだらけですぐ一杯になるのと似てる…いや全然違うか。

「小人小事に興ず」孔子だか孟子だかの言葉、
小人物は細かいことでいちいち喜んだり腹を立てたりするものである、みたいなことを昔の中国の偉い人が言ったらしいけど、そう僕はまさに小人なのである。

いろんな感動や驚きに満ちた人生ってのも悪くないから
僕は小人のままで全然かまわない。



川を下ってお昼でも買おうかということになって自転車を停める。
で、そう言う時に自転車を眺めている僕がすぐにひっかかるのはこういう造形

緻密な上に肉抜きがされていて、でも鉄の塊なんだ。
これは作ってみたくならなかったらウソだろ!
別車両の別角度から。
ハンドルに接する場所は幅広く、力のかからないところは大胆に肉抜き 
厚み、ワイヤーが入る部分の造形
なかなか素敵。
これが小さいことだって言うんなら、世の中の大半は取るに足らない雑事ばかりだぜ。


こんな自転車に普通に乗れちゃう。
80年前の乗り物ってかなり完成度が高いんだ。

なんか素敵だろ?
わたくしの自転車嫌いは撤回するよ。





いつかこういうの自分でも乗りたい。
ちょっと山に近いところがいいな。


ちょっと待って!と野口社長を呼び止める山本君。


携行オイル差しで変速機にオイルをくれる。

ハンサムな自転車にハンサムな社長

さてこの変速機構だけどいわゆる内装三段。
ワイヤーで引いて


かわいいチェーンで引いて軸の中を引っ張って3段のギアが変わる





イタリアに来てから革を切って作ったベルトも、

鞄の上に付けたループもいい感じになって来た。
この革のベルトには、暑くなって脱いだ上着などを丸めて固定出来るようになってる。


途中のレストランでサンドイッチとビールを買っているところ

ちょっと素敵だろ?
ビールはこの辺はどこで買っても小瓶が4〜5ユーロ
決して安くはない。スーパーマーケットでは6本5ユーロくらい。
日本だったら缶ビールをお店で飲むと800円くらいなイメージ
日本の外食はなんでも安くておいしい。

水門みたいなところを越えて


木陰にあるちいさな木の桟橋でお昼ごはん。
山本君はいつも小さな栓抜きの付いたナイフを持っていて
さっと栓を抜いてくれる。
今の日本のコンビニエンスストアで栓抜きが必要な飲み物って
ZIMAくらいなんだぜ。
ボロニアソーセージがたっぷり挟まったシンプルなサンドイッチとビールのささやかで贅沢な昼ご飯。


Brivioの町に帰って来た。
僕だけ子供みたいに膝小僧が出た短パン。

ヒザまで丈のあるズボン持ってなかったんだ。
ファッション的には惜しいところなんだけど、
ヒザがオープンって快適!ペダルを漕ぐ足もすごく楽なんだ。
他の3人に比べて自転車のスキルに大きなハンデがある僕だから許してつかあさい。




これがヒザまで丈のある正当なスタイル。
2人ともスマートでカッコいい。
岐阜の大社長(身長185センチ)なんてモデルみたいじゃない?

だいたい彼らはお腹も凹んでるし、足もシュッと長いんだよ


部屋で作戦会議中
これから午後はミラノ市内にあるイベント会場に行って正式なエントリーをするのである。

なんかいいだろ?仲良しな感じでさ。
衣装のシャツについて考察と鋭い指摘をする
山本達夫改めヤマモトシャツオ
そしてレース中に使うシャツオの時計は腕時計ではなく、懐中時計。


ジーパンの右ポケットにある小さなポケットはタバコ銭をいれるためではなくて
本来は懐中時計を入れるものなんだ。


僕も父から譲り受けたセイコーの鉄道用懐中時計を携えてイタリアに来たのである。

次回はイベントの車検編。
またね!