Tuesday, March 20, 2018

イタリアの話

何年か前にチャボエンジニアリングのブログを見ていたら、Faster Sonsでイタリア行くみたいな話が出てて、その中でイタリアの美しい風景の中を走る木村さんとヨーロッパのライダー達、そしてヤマハのスタッフが写ってた。


この映像のバイクでイタリア行くんだ確か。
http://shinyakimura.blogspot.jp/2015/10/the-spirit-of-craftsmanship.html


その中に、1930年代のイギリスの古い自転車をコレクションして再生しながら、
イタリアに住んでヨーロッパヤマハで働く大変優雅な暮らしをしている人が出てた。
BSAの自転車のパンクをみんなで直すくだりはブログ見ていてもわくわくするものだった。
ホントに素敵な森と川に囲まれて、人間の生活ってこういうことだなって。

僕ときたら、ある時は何日も徹夜しながら面白い話を書くためにコンビニ飯食って床に寝る不摂生な生活。ある時は工具やエアコンのガスボンベと一緒にシートベルトが初めから付いてないファックなハイエースの後部座席に押し込められておっさんのせっかちな運転に車酔いしながら現場仕事。またある時はジャケット着て窮屈なネクタイで満員電車に揺られて打ち合わせや会議。そして来週は自動車整備工。いろんな仕事は全部自分が生きるためにやってるしその全部のスキルを使わないと生きられない。確かに昔からいろんな仕事して今があるから何も無駄じゃないんだけどね。

話は戻るけど、木村さんが行ってた記事の欧州ヤマハのスタッフの中に知ってる顔があったんだ。BSAの素敵な自転車に乗って、犬のクワットロとダンスを踊るYマモト君とは2000年頃よく一緒に静岡の山を走ったバイク仲間。
一昨年初めてチャボに行って木村さんと話した時もその話題が出て、世界の狭さにビックリした。

彼は今イタリアのとある街で築200年の石造りのアパートメントに暮らしてる。

 かく言う僕も昔ホンダのロケでイタリアに行った時に知り合ったモデルの女の子と仲良くなって、日本に帰らず彼女とそのまま半年間ミラノのアパートに住んでたから、イタリア語はまあ不自由なく話せるし、イタリアのバイク事情にもかなり詳しいんだ。

というのは真っ赤なウソ、
しゃべれるイタリア語は
「リチェブーターペルファボーレ」(領収書ください)
ミマンキ(寂しかったよ)
ティマンケロ?(寂しかったろ?)
チェルト!(まったくね!)
あとチャオとグラッチェとボナペティートだけ。

でもイタリアってホントにすごいんだ。
ミラノの街の中にある英国車専門店(イタリアで英国車!)で3日場所貸してもらって
バイクの改造したんだけど、一緒に働いていたメカニック達は昼は2時間かけてワイン飲みながらピザつまんで、1時間酔い覚ましに昼寝して3時から夜まで仕事して、毎晩10時頃に晩飯食ってから夜中まで遊んでるんだ。
仕事はいい加減で雑と思う部分もあれば、ビックリするくらい几帳面で厳格。
もうわけわかんない。

まさにカルチャーショック!ほんとショックだった。
我々は車のなかで作った生ハムとパリパリのパンのサンドイッチをガス入りミネラルウォーターで流し込んで撮影してたって言うのに、ロケ隊と離れて工場にいたこの3日間はホント何もかも夢みたいだった。

もちろん今だってハーレーもアメリカも大好きだけど、
世界は広いし、カッコいいものや、すごいことってひとつじゃないんだって話。
これからしばらくイタリアの話が続くかも知れない。
では!CIAO CIAO!





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