Tuesday, January 11, 2011

80%の零戦と桶川飛行学校

自分が以前住んでいた埼玉県桶川市にはホンダ航空の飛行場がある。
天気がいいのでピクニック気分で飛行機を眺めることにした。

友人もレストアの手を休めて飛行場につきあってくれた。
飛行機にもとても詳しい彼は、海外に行くときは必ず、成田空港に早めに着いて航空科学博物館で楽しむという。
一度彼が海外に長期ツーリングに行く時も一緒に行ったが、大変詳しく解説をしてもらった記憶がある。
飛行場では「降下5分前」など言うアナウンスがあったと思ったら
上空から次々にカラフルなパラシュートが降りて来た。


こんな飛行機で上空に上がるらしい。
この飛行機はジェットエンジンとのこと。
大変な急降下で滑走路に降りて来た。

滑走路の奥に気になる機体を発見!
彼によればこの機体は実機の80%の大きさで作られた零戦だという。


飛行機の世界にも自作派の自作野郎どもがいるらしく、中でも自作機協会という団体まであるらしい。
その会長をされている方が自作したという話だ。


残念ながら近くでは見れなかったが、どうやら飛行可能だという。
友人は近くで見たことがあるらしく、覗き込むとエンジンが水平対抗なのが残念…とコメントしていたが。さすがに個人で星形エンジンは難しいのじゃなかろうか。










その桶川飛行場の近くには戦争中、陸軍の飛行学校があり、今は熊川陸軍飛行学校桶川分教場本部兵舎跡として資料館になっているという話を友人の映画監督に聞いていた。
彼は「語らずに死ねるか」という映画を監督した際、この場所を訪れたという。


近所に住む友達はもちろんその学校跡の存在を知っていた。
しかしその学校跡ではもれなく丁寧な解説をしてくださる係の方がいるので、見学をするなると、どうしても1〜2時間は時間を要するという。


大きな木造兵舎、昭和10年だから築75年の建物だ
時間がなく詳しく説明をうかがうことはできなかったが、ここからも99式高等練習機12機の特攻隊が出撃していったという。

 
建物は古いが掃除が行き届いている。時間が止まったような場所。
聞けば、桶川市は土地を国(財務省管轄)に返還することになったが、条件として建物を解体することが求められているため、老朽化しても修理をすることもままならず、存続の危機に立たされているという。
建物側から入り口を望む。守衛所の建物が見える。

弾薬庫跡、弾薬庫は万一爆発した場合、屋根が上に吹き飛んで被害を最小限度にするようにできていると、同行した友人が教えてくれた。





冬の木漏れ日を浴びて建つ守衛所跡。
是非また訪れて、その時はちゃんと話を伺いたいものだ。

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