Monday, July 23, 2018

イタリアの旅自転車編 その8

ついに3人で川を下ってサイクリングに出発!
出発してすぐ、可愛い鴨の親子を発見してすぐに急停止。
我々のサイクリングはともかく面白そうなものがあるとすぐに止まってしまうのだ。

写真の何倍もフワフワ感のある仔ガモたち

小さい生き物ってかわいい。

まるで高校生になってもう一回夏休みをやってるみたいに楽しい気分。
わいわい他愛ないこと言って笑って自転車全開で漕いで、ぜーぜー言って疲れて、またしゃべって笑っての繰り返し。
こないだテレビ見てたら、歳を取ると脳に刺激がなくていろんなことをいちいちあまり感じなくなるから一年があっという間に感じるってやってた。
「一年あっという間だね!」なんて友達がよく言うから、僕も調子を合わせて「イヤまったくだ!」なんて言うことが多いんだけど、実際のところ僕の一年はメチャクチャ長い。
でもそれじゃガキみたいでカッコ悪いから大人っぽく見せかけるためにウソついてる。
僕は、結構小さなことでもいちいち感じ入ったりするから、脳にいろんなイベントが蓄積されてデータがいっぱいになる。おまけに記憶力がいいから、一年分の情報量がすごくて一年が長いったらない。
例えば急ブレーキしたりヤンキーみたいな運転する人のドライブレコーダーがイベントだらけですぐ一杯になるのと似てる…いや全然違うか。

「小人小事に興ず」孔子だか孟子だかの言葉、
小人物は細かいことでいちいち喜んだり腹を立てたりするものである、みたいなことを昔の中国の偉い人が言ったらしいけど、そう僕はまさに小人なのである。

いろんな感動や驚きに満ちた人生ってのも悪くないから
僕は小人のままで全然かまわない。



川を下ってお昼でも買おうかということになって自転車を停める。
で、そう言う時に自転車を眺めている僕がすぐにひっかかるのはこういう造形

緻密な上に肉抜きがされていて、でも鉄の塊なんだ。
これは作ってみたくならなかったらウソだろ!
別車両の別角度から。
ハンドルに接する場所は幅広く、力のかからないところは大胆に肉抜き 
厚み、ワイヤーが入る部分の造形
なかなか素敵。
これが小さいことだって言うんなら、世の中の大半は取るに足らない雑事ばかりだぜ。


こんな自転車に普通に乗れちゃう。
80年前の乗り物ってかなり完成度が高いんだ。

なんか素敵だろ?
わたくしの自転車嫌いは撤回するよ。





いつかこういうの自分でも乗りたい。
ちょっと山に近いところがいいな。


ちょっと待って!と野口社長を呼び止める山本君。


携行オイル差しで変速機にオイルをくれる。

ハンサムな自転車にハンサムな社長

さてこの変速機構だけどいわゆる内装三段。
ワイヤーで引いて


かわいいチェーンで引いて軸の中を引っ張って3段のギアが変わる





イタリアに来てから革を切って作ったベルトも、

鞄の上に付けたループもいい感じになって来た。
この革のベルトには、暑くなって脱いだ上着などを丸めて固定出来るようになってる。


途中のレストランでサンドイッチとビールを買っているところ

ちょっと素敵だろ?
ビールはこの辺はどこで買っても小瓶が4〜5ユーロ
決して安くはない。スーパーマーケットでは6本5ユーロくらい。
日本だったら缶ビールをお店で飲むと800円くらいなイメージ
日本の外食はなんでも安くておいしい。

水門みたいなところを越えて


木陰にあるちいさな木の桟橋でお昼ごはん。
山本君はいつも小さな栓抜きの付いたナイフを持っていて
さっと栓を抜いてくれる。
今の日本のコンビニエンスストアで栓抜きが必要な飲み物って
ZIMAくらいなんだぜ。
ボロニアソーセージがたっぷり挟まったシンプルなサンドイッチとビールのささやかで贅沢な昼ご飯。


Brivioの町に帰って来た。
僕だけ子供みたいに膝小僧が出た短パン。

ヒザまで丈のあるズボン持ってなかったんだ。
ファッション的には惜しいところなんだけど、
ヒザがオープンって快適!ペダルを漕ぐ足もすごく楽なんだ。
他の3人に比べて自転車のスキルに大きなハンデがある僕だから許してつかあさい。




これがヒザまで丈のある正当なスタイル。
2人ともスマートでカッコいい。
岐阜の大社長(身長185センチ)なんてモデルみたいじゃない?

だいたい彼らはお腹も凹んでるし、足もシュッと長いんだよ


部屋で作戦会議中
これから午後はミラノ市内にあるイベント会場に行って正式なエントリーをするのである。

なんかいいだろ?仲良しな感じでさ。
衣装のシャツについて考察と鋭い指摘をする
山本達夫改めヤマモトシャツオ
そしてレース中に使うシャツオの時計は腕時計ではなく、懐中時計。


ジーパンの右ポケットにある小さなポケットはタバコ銭をいれるためではなくて
本来は懐中時計を入れるものなんだ。


僕も父から譲り受けたセイコーの鉄道用懐中時計を携えてイタリアに来たのである。

次回はイベントの車検編。
またね!

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