この年式のアングルフレームのいかにも鉄材然とした
角棒が見えるのが気になったのでこうなった。
この部分を隠そうとすると、スペード型というかカリのエラというか、シートとしては不要に思われる出っ張りが出来てくる。
自分でもそれが気になって型紙に消極的なラインを引いているのが見える。
エボスポーツの純正では、乗り心地の重視と、フレームを隠すためにだと思うが、
これと似たような形になってる。
しかし、自分はエボスポーツのリアフレームに別れを告げたくて、あのような作業をしたのではなかったのか???
今までのシートはエボスポーツフレームのために作ってもらったシートを流用してるし、
そのまま輪郭をもらえば同じになるに決まっている。
実際の作業は先週行ったもので、それを昨日、出先でアップしたのだが
記事をアップしてわずか5分以内にホットラインが鳴った。
「あのスペードみたいな形はいただけない」
ダイレクトな指摘は神戸のあの人物からだった。
「鉄のフレームが見えるのがイヤだから…」
力なくこういう言い訳をする俺、自分に自信がない証拠だ。
本当にそれでいいと思っているなら答えは一つ、
「いいんです!これで!」
これこそ真の男の返答。
残念ながら今回はそう言えなかった。指摘の通り、煮え切らない部分の結晶があのふくらんだ部分なんだ。
そこで素直な気持ちで、思い切って聞いてみた。
「角張ったシートフレームが見えてもいいと思うか?」
答えはイエス。
彼の答えは明瞭だった。
細部だけでなく、全体を見て、形を考えなくてはいけない。
このくらいのでっぱり感でもギリギリくらい。
近日中に来日(上京だけど敢えて来日)するとのことで、再会を約束して通話終了。
細部の処理やディテールも大切だけど
全体のフォルムはそれに優先されるべき問題だ。
これがもしも自分の仕事の映像だったら、
細かい編集のテクニックなんかより、ストーリーやテーマ、全体の流れを優先するだろう。
つじつま合わせはいけない。
些末なことかも知れないが、自分で作った者にしかわからないすごく重要な問題だ。
彼は自分で悩みつつ、無敵のチョッパーを、そしてそのシートベースも自分の手で作り上げたので、その言葉には説得力があった。
さて、もう一度よく考えて、作り直そうぜ!
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