Wednesday, January 20, 2016

砂型クロッカーテールの作り方 その2



こないだは遠い昔に理不尽なやり直しさせられた腹立たしい思い出で,
ちょっと盛り上がっちゃったけど
調べてみたらまだその会社あったよ〜

今でも犠牲者がいるんだろうなあ

というわけで彼らには夜が明けるまでやり直しでも何でもしてもらって


こっちはどんどん進めて行く
今回は消失型っていう一回こっきりの発泡スチロールの型を砂に埋めて
溶けたアルミを流すやり方なんだけど 
際って言うか端まで溶けたアルミが回るまでに冷えちゃって湯まわりが悪いことがある
なので端まであまり薄くきっちり造形しないで
このくらいラフにしておく方が
鋳造の失敗が少ない
その分後でアルミになってから削るのが大変なんだが。
背が高すぎて低くするには
こうやってただ切り離して少し削ってまたくっ付けるだけ。



クロッカーらしさは
レンズのまわりのリムかな

そして少し長いのがこれ

うんこれまた好きな形になった。 

こういうのをインスタグラムで、ちょっと出来る度に
その都度連投されると僕は結構見ちゃうので疲れる

そう言う時は悪意なくフォローから外したりするけど
気を悪くしないでね

でも僕も自己承認欲求があってのインスタだから
こうやってまとめてアップするようにしてるよ


こちらは鋳物用のアルミを溶かし始めてるところ
この日は午後から雨が降る感じで急いで溶かす

湯口の太さ、長さ、位置はとても重要なのである。
消失型の場合それで全てが決まると言ってもいいだろう
経験もあるが、溶けて流れるアルミの気持ちになって型の中を急速に
粘度を高めながら満たして行く感覚が大事。

ポップ吉村は燃焼質に滑り込むガソリンの気持ちになって
ポートを磨いていたと言われるが
かなり近い感じだと思う

ともかく、自分が溶けたアルミの気持ちになれたら成功したようなものである。

耐火でもなんでもないレンガであるが
もともとレンガは焼いてあるのだ

萩原さんにもらった昭和39年のお勝手からワープして来た楢の炭は
ものすごく火力が強かった

消失型の場合ともかくアルミがシャバシャバになるまで高温に溶かして
徹底的に不純物や表面の酸化したノロを取り除くことがポイント


写真はないがヘルメットをかぶって一気に流し込む!
絶対失敗したくないので
下に写っているじょうごで圧迫鋳造方式にした

この日はワンチャンス
ドキドキする気持ちを抑えてアルミが冷めるまでの15分
炭や道具を片付ける


そっとバケツから取り出すと…

??


出来てる!

おおっ!
毎回この時が一番ドキドキする

中学生の頃、付き合ってた娘の家に電話してお父さんが出た時くらい
ドキドキするんだ

一発で彼女が電話に出て、明日帰りに喫茶店寄ろうなんて話になった時くらいうれしい

鋳物の神さまありがとう!

あとはよく冷ましてランナーを切る
ああ、偉そうなこと言ったけど
アルミの気持ちになんてなかなかなれない
今日はうまく行ったってこと!

これで行程の1/3くらい
自分で削れる人にはこの状態で渡すならお買い得にしておくよ

1 comment:

  1. So cool! Great shape. Reminds me of the crocker rear light. you rock!

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