Wednesday, April 3, 2013

求む!鋳物工場!!


今日は鋳物の話をしよう。
79の仕上がりに気を良くして
次は69に取りかかっています
なに?69年はアーリーだからタイマーカバーいらないよって?

そんなこと言ってる君はまだまだ子供だな。

69には他にも意味があるだろう?
え?知らない?
69はちょっと苦手???

まったく、これが苦手なんて人格を疑っちゃうよ。

そういう君にはオイルも機械が動いてる所も見えない
HONDAのハリボテみたいなスクーターがお似合いだぜ

まあ、そんな話はいいとして



大人のたしなみ、69タイマーカバーを作るには
このミラーが必要。
西友で580円くらいしたんだけど、
どこかで100円で売ってるんじゃないかって作り。
実際、以前にこれ100円で見かけたような気がするんだけどな。


まずは気の毒なミラーを分解。鏡面が盛り上がって曲面になってるので
目を付けられたんだ。

紙に6と9を描いてから切り抜いてスプレーノリでかわいそうなミラーに貼付ける。

次に糸鋸でゴシゴシと6と9を切り出す
これ、慣れるまではけっこう大変なんだけど、
銅板や銀に比べるとノコギリで薄いベニヤを切るように切れる。
で、なぜか一番最後に必ず刃を折る不器用なオレ。


その後はヤスリで仕上げていく。

ヤスリはよく切れるから
ズボンまで切れちゃった。

抜け勾配を考えて、丸いヤスリも使って丁寧に。

こんな感じです。


これを無地の型に接着。
文字の隙間にパテを入れて研いで、これがカバーの原型になる。

最後にクリアーを吹いて木型が完成する。

69型タイマーカバー近日発売。




--◇--




僕は鋳物に関して全くの初心者でした。
ある時、牛の鈴と言われるカウベル型のエアホーンが欲しくなって、

いろんな人が似た部品を作っていることはわかったけど、
どうしてもBキャブにアダプターなしの直結で取り付けられて
角度も45度くらいに傾いたのが欲しくなって、
どうやらそういう部品はこの世にないらしいことに気がついた。

素材はアルミで、形はこれと決まっていたので
本を読んだり、ネットで調べたりして
消失型を使ってアルミの鋳物を作るようになった。

もちろんはじめからうまく行く訳もなく、
うまく溶けない、湯が回らない、など、様々な鋳物の洗礼を受けて
失敗をたくさん繰り返し、
もう自分で鋳物をつくるのなんか絶対無理だろうと思ったことも
2度3度じゃなかった。
炭も木炭やマメタン、炭とマメタンの混合などいろいろ試した。

失敗も困ったこともなるべく隠さずここにアップした。

その様子をここのサイトで見ていた滋賀県の人から、
当時品薄で困り果てていたスタイロフォームをどっさり送って頂いたり、

見ず知らずの人からコメントをもらったり、
みんなに励まされて

なんとか気に入ったものが完成しました。

構想から完成まで、その様子をここでアップしていたからか、
とてもうれしいことに、少なくない皆さんから注文をいただいたり、
各地のショー会場で買ってもらったり、
知り合いのバイク屋さん経由で注文をいただいたりするようになり、

さらに型枠と砂型で作るポイントカバーや犬のオーナメント、
自転車の先端に付けるオーナメントも作り始めた。

おかげさまで、雑誌に紹介してもらったり、
海外からも注文があったり、もちろん国内の注文もいただいて、
僕が作った鋳物の部品が付いたバイクをどこかのサイトや出先の駐車場で見て
興奮することも時々あるようになりました。

これはものすごくラッキーで興奮することです。

本当に感謝のしようもありません。




今まで、僕は発案から試作、鋳造、バリ取り、完成まで、
すべてを自分の家でできる範囲で行って来ましたが、

僕の住んでいるところは、いわゆる住宅地で、鋳物の製作過程で発生する
バリ取りの騒音や、樹脂型が溶けるときの臭いなど、
かなりいろいろな対策をしていても発生して困ることがあります。

そして、これは性分なんでしょうが、誰かに注文されたものがあると、

落ち着いてバイクの製作に取りかかれないんです。
もちろんなんだかんだで改造もやっちゃうんですが、心が落ち着かないというか、
ドキドキなんでどうもうまく行かない。


--◇--




今年の秋までには、なんとか犬号「いぬちょ」を完成させて、発表するつもりです。
それには散発的に入る鋳物の鋳造作業との両立は難しいのが現実です。



--◇--





そこで、アルミの鋳造作業を外注でお願いしたいと考えています。

もちろん、依頼をいただいてから型おこしまでは今まで通り僕が自分で行います。
単品に近い小ロットで、原型の製作まで誰かにお願いしていたら、コストがとても高くなってしまうからです。
それに、型を彫刻刀やヤスリで作る過程で生まれるフリーハンドの質感と言うか、
この雰囲気は残していきたいのです。

もちろん工場ごとのやり方や
勾配の角度など、作業に必要な条件には沿うようにします。


アルミの鋳物に携わっている人で、

おまえの鋳物に協力してもいいよ、外注を受けてやるよ。

という方がいらしたら、
コメントか、右側のお問合せ欄からメールを頂けるととてもうれしいです。


どうか、ご協力をよろしくお願いいたします。















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