Thursday, March 27, 2014

『犬ちょ製作記』タンクとリアフェンダーの幅と高さ再考、そして乗る事で充電される僕。

毎日のように乗り回してるけど、もちろん外装もやってる。
今は自分のタンクとフェンダーの幅を直してる。

タンクは側面の角度と容量を変更。


問題はフェンダー。
フェンダーとタイヤの距離は本当に普通に走れるギリギリで作ってたんだけど


タイヤ自体は多分市販で一番小径な16インチ。

このフェンダーも基本的には同じクリアランス
この後ストラットを水平にするためにフレームを加工する。

切れ目を入れて



曲げて
切れ目がきちんと溶け込むように開先をとって溶接。



こんな感じに水平になってるでしょう?




こうやて擬似的にフェンダーとタイヤのクリアランスを狭くしちゃうと、
どっちのリアフェンダーを付けても
けっこう低くマウントされてるから
シートベースからリアフェンダーの立ち上がりが小さい。
ノーマルのエボスポーツくらい。




これが最も最近に撮ったつくりかけのリアフェンダーの写真


このタイヤがなくなったらフェンダーも作り替えなきゃいけなくなっちゃうくらいに設定してある。
前はそういうのこそワンアンドオンリーな改造だと思ってたけど、本当に僕が望んでるのはそういう事なのか、少し冷静に考えてどうなんだろう。

最近自分が乗ってる写真を撮ってもらうようになってタイヤとリアフェンダーの近さがちょっとわざとらしいくらい近いかな?って思えて仕方ない。

一時期何もかも小さく作ろうとし過ぎて僕に対してバイクが小さ過ぎになってきたんだ。


乗ってる僕がバイクに対して大きすぎるってのはもちろん認めるけどさ。
バイク小さく作ってからあとで自分がデカすぎるってのも間抜けだよね。
せっかく作るんだから身体に合わせて作ればいいだけの事じゃん。



このリアを作るときはフェンダーの裏側とタイヤと干渉しないギリギリまで攻めたので
これはこれでよくやってるとは思うんだけど、
全体のシルエットというか調和を考えるとさ。

もしもこんな雰囲気を自作でやりたいならショックを短くするだけじゃダメなんだ。


固めのサスを使ってスイングアーム逆ぞりに見えない(本当は少し逆になってるくらい)いけるところまで車高を下げる。
上の写真にあるみたいにストラットが水平になるようにフレームのショックスタッドの後ろに切れ目を入れて
角度を加工、溶接してそれとわからないようにする。

最後にボトムしてもタイヤに当たらないギリギリまで確認しながら
リアフェンダーの取り付け位置を下げる。

そしたらこんな感じになった。
結果フェンダーだけ近すぎる感じ。
もしも純正のストラットを使ってリアフェンダーをマウントするなら
もっとノーマルの雰囲気を壊さないまま
自分の改造ができないものか。





12インチはショベル用でたくさんあるけど、ちょっと間違うとBIGTWINが買えなくて
エボスポでがんばってるみたいになっちゃうのはイヤなんだ。

だからこのバイクはなるべくビッグツインとかぶるようなセットアップはしたくない。

例えばリアのマスターシリンダーのワーグナーの土瓶だったり、
油圧ドラムだったり、本当は大好きなんだけど、この車両には使わない。
本当のことを言えば前19インチでリア16インチの組み合わせより、
前は19か18でリア18の方がよりスポーツらしくて好きだし似合うと思う。

これはまだ一昨年かな?
FXのフロントフェンダーをリアに使おうとしてた頃。





悩んでるのも歴史だなあ。

これはホイールのセンターが少しズレてた頃
市販のオフセットスプロケットを基準に合わせるとこうなっちゃう。


今のリアフェンダーはこれを加工してる。


アールも直して幅も広げてる。


この4月でまた車検なんだけど、この2年ほとんど乗れなかった時期が長過ぎた。
そうやってバラバラなままの状態が続くと、アイデアや元気も少しずつ枯渇してしまう。

犬号を作るモチベーションの源はいろんなショーに行ってカッコいいバイクをたくさん観る事やプロアマを問わず、バイクを作っている人たちと話して意見を交わすこと。


そして何よりバイクに乗ることなんだ。

自分で改造したバイク乗って「楽しい♪」なんて言うのは素人臭いってわかってる。
そうかも知れないけど、
それが素人なら僕は永遠にド素人のままでいい。

開高健の釣りの本に「心はアマチュア、腕はプロ」というセリフがあって、
僕のバイクに対する気持ちとすごくリンクしてる。

いつもバイクに対する新鮮な感動があって、でも修理も改造も自分が思うことを思った通りに出来る腕前があるってすごくカッコいい。

それはそうと実際に走る事で車両に対するモチベーションは確実に高まる。
一つは個体に対する愛情。
この車両が好き、という強い気持ちがなかったら、
今頃僕はとっくにアイアンスポーツスターかなんかに乗り換えてると思う。
乗って遊んで、犬号との距離が縮まって、
さらにカッコいいバイクと比べて自分のバイクのダメさに気がついて
このバイクを、この個体をカッコ良くしようと思ってまた改造する、その繰り返しでここまで来れた。

もちろん操縦性もすごく重要で、
ハンドリングとかステップの位置が気になって仕方ない。
自分がやった改造のおかげでもたもたUターンするのとかって耐えられないんだ。

他にも、アクセルの開け初めのわずかなもたつきとか、
高速巡航がメインの人には気になりにくいかも知れないけど、
都内メインで使ってる僕にはすごく気になって絶対改良したいポイントになる。
ジェットを何本か用意して、郊外の空いてる道で
しばらくいろんな走りかたをしては道ばたでジェット交換するなんて
嫌いな人には面倒な作業かも知れないけど、
僕にとっては相当贅沢で楽しい作業。ここで知り合った人たちともキャブについていろんな友達と情報を交換してやっと今のいい感じになって来た。

カッコだけ好みだけどどうも好きになれないとか、
おっかなくて乗れないんじゃ気持ちが冷めちゃう。



でも形も本当にいろいろ迷走してるなあ。

この写真はアングルフレームにまだ長いスイングアーム、マフラーもドラッグパイプの頃。
今なら絶対ナシだわ。
タンクの位置といいフェンダーのアールといい、ぐつぐつに煮詰まってたとしか思えない。
マフラーのステーもマフラーもなんじゃこりゃ!
この頃って少しバイクやるの気が重かったもんな。
この後もほとんど乗れなかったけどなんとか今の形が出来て来た。
アドバイスもたくさんもらって、おかげでここまで来られた。

結構苦しかったしまだまだ大変だけど次にやる事はわかってる。







もうすぐこのフロントが付くんだぜ!

ではまた!






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