Friday, September 13, 2013

読書の秋 「ベンツに乗って強盗に行こう」 ジェームズ・ホーズ

みんなどんな本を読んでるかな?
本って時間かかるし、面倒な気持ちもあるとは思うけど、やっぱり好きなんだ。

子供の頃から今に至るまで自分が読んだ本は必ずしも有益なものばかりだったとはとても言い難いけど、でもとても栄養になってると思う。
電車や公共の交通機関に乗るときは必ず本を読んでた。
最近はついついポチポチiPhoneなんかいじってるけどさ。

その本を読む時間って、今になって考えると、後から人生に追加する事はできない貴重な時間だったと思う。
雑学は何の訳にも立たないけど、
本から得た知識や教養は本当に人生を救うことがある。
少なくとも僕は何度が救われて来た。
いや、まるで教養も知識も乏しい僕だけど、その数少ない知識は本から得たんだ。


ネットのことは半分だけしか信じない。
ネットってどうしても一方からの意見が強くて、おまけに文章がおかしかったり、表現が間違ってても直す人がいない。ただ活字になってるから変な説得力の強さだけが前面に出て来ちゃう。
ついついヒステリックになっても「まあまあ…」って諌める人がいない文章のどこに
そこまでの説得力があるって言うんだろう。

最近は鋳物の本や昔読んだ本を読み返したりしてる。
あと何年生きられてあと何冊のすばらしい本に出会えるかわからないけど、
本を読むのはいいよ。
電気もいらない。山の中でも海岸でも読める。

ただ、いい本に巡り会うには、たくさんの本を読まないとなかなか難しい。

例えばバイクのこと考えてみたらどうかな?
何百台も集まるカスタムショーでも本当に自分がいいと思えるのはほんの数台。

本だってものすごく沢山売られててるけど、本当に自分にとっていい本ってわずかしかない。
昔は最後まで読んだけど、もうあまりにダメな本は途中でやめちゃう。
1200円もしたんだから、もう少し面白いところがあるんじゃないかな?なんて必死にいいところを探してもやっぱりダメ。
そういうがっかりも辛い。
でも、無駄金使って時間をかけて、やっと選球眼が身に付くってもんだ。

さて、僕がこないだお勧めした吉村昭の「破獄」もう読んでもらえたかな?
あれもなかなかずっしり来る本だった。

今回何を取りあげようか考えたんだけど、
もう少し軽くて読みやすいのがいいかと思って探してみた。

もし、君が今恋をしているなら、是非読んで欲しい本。

それも付き合って1ヶ月以内くらいのホットな、まだ彼女が本当に自分のものかよくわかってない、そんな君に読んでもらいたいんだ。
もちろんそうじゃない人だって楽しめるけど。

「ベンツに乗って強盗に行こう」
ジェームズ・ホーズ
小林理子=訳
原題は”White Merc with fins”
平成9年に角川文庫から出てる。

自分の賞味期限が切れかけてることに気がついた主人公が
人生を見つける話なんだ。

平成9年と言えば
今から16年前、僕の賞味期限も切れかけてた頃だ。
今この古い本のページをめくると、自分が何を考えてたのか、どういう思いでこの本を読んだのか、いろんな記憶が蘇ってくる。

まだ売ってるのかわからないし、もしかしたら100円コーナーにあるかも知れないけど、機会があったら是非読んでみてください。



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