Monday, September 11, 2017

さらばHOTBIKE

いきなりセンセーショナルなタイトルだけど急にやめちゃうとかそう言う話ではないよ。
この一年ホットバイクのメンバーとしていろいろな体験も出来たし、新しく知り合った人達もたくさんいた。 
僕の立場は、フリーランスの編集部員でライター、それ以上でもそれ以下でもない。

ホットバイクの信用で、とても乗れないような高価で手のかかったカスタムバイクに乗せてもらうことも出来たし、ジョッキーシフトやタンクシフトのバイクも乗れるようになった。
ここのブログでもHOTBIKEのことを書いたり、そんな話題が中心になったりもした。

本というのは取材だから基本的には取材協力には無償で対応してもらっているということは知ってるかな。
僕はまがりなりにもギャラをもらって文章を書いているのである。
誰かに取材させてもらって、記事を書いてお金をもらう。

これはホットバイクに限らずだけど、もちろんショップやメーカー側も、記事になることでメリットがある場合も多いし、お互いに信頼関係があるならそれはまるで問題ないことである。
慣例としてもそういうものらしいし、互いに納得出来ているなら全然問題ないと思う。

そして、ここからが今回話題の焦点になるのだけど、例えば僕と個人的に親交のあるバイク屋さんに僕個人のために協力してもらって記事を書いて、その好意をお金に換えるというのは絶対的に間違っている。

「誰かの善意を自分がお金を得ることに使ってはいけない」

世の中にはそういう区別が出来ない人がたくさんいる。
昔仕事を一緒にしていた撮影関係の人物は、知り合いの工場でタダで作業させてもらっては、出来た撮影機材をお客さんに売りながら、客からはキッチリお金を取っていた。
そいつもそいつのカミさんもかなりキッチリしたヤツで、お金にもあまり綺麗な印象がなかった。
結局多少の金持ちにはなったらしいが、仲のいい友達がいるというような話は全然聞かない。
僕も全然付き合いたいと思わない。
そういう行為をまるで気にしない人もいるのかも知れないが、そんな訳で僕はこれに関してとても神経質になってしまう。

僕はそう言う善意を食い物にするような人物が嫌いだし、自分がそうなるのはゴメンである。
だから、今後ホットバイクでは僕の個人的コネクションや僕が今まで得た人間関係を使って記事を書くようなことはしないし、その他のことでも同様にします。
ちょっとごっちゃにしていた自分を珍しく反省しているのである。

もしも記事になることで、協力してくれる誰かにメリットがあって、それでかまわないと言うなら僕のことは飛ばして直接ホットバイクと話をしてもらいたいのでそう言ってください。

僕に対する善意や信用はお金で買えないけど、売ったらあっという間にゼロになる。
売るどころか、大事な信用を金にもならないことで失うことだってたくさんある。

「ホットバイクの犬さん」になる前から「どこの誰ともわからない犬さん」と付き合ってくれた人の信用は、お金と取りかえられるようなものではないからさ。

だからこれからはHOTBIKEのことは本に書くけど、こっちは別の話にするよ。
というわけで雑誌のHOTBIKEも今まで通りの犬ブログもよろしくね。














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