Wednesday, January 26, 2022

簡単な整備。FCRのOリング交換をしよう。

ぼくのFCRはかれこれ15年前のものだ。そもそも中古品で赤い男爵で売られていたバイクに付いていた。赤い男爵は貴族の割にとても倹約家で、割れたシールや痩せたOリングにはシリコンや液体ガスケットをフル活用して、なんとかかんとか保たせることを心得ている。このFCRが付いたスポーツスターが我が家に来てから謎の不調が次々と始まり、原因はみんなキャブレターで、ほとんど全てがそんな調子だったのだ。男爵も15年も前の話だから今はどうだかわからないけど。
この写真は修理した後。半年くらい前に、路上で謎のオーバーフローが発生。ともかくガソリンの漏れが止まらなくなった。どのくらいかというと、コックをオンにすると身の危険を感じるくらいガソリンがダダ漏れする勢い。ともかくそういう時は自分が分けわかんなくなるのが一番よくない。ともかくコックを一度閉じて、落ち着いてよく見るとガスはここから漏れてるように見えた。そこでコックをわずかに開けて、必要最低限のガソリンが落ちるようにして、
信号ではかならずオフにしてなんとか帰って来た。ちなみに僕はこうやってだましだまし帰るのは得意だけど、オイル切れとエンジンの異音の時は絶対乗らない。そうやってエンジンを決定的に壊しちゃうケースが圧倒的に多いのを知っているから。昔YAMAHAのでっかいバイクを溺愛してた知り合いが、ツーリング先でオイルがないのに気がついてたのにだましだまし帰って来て致命的に焼き付かせたのを見たことがあるからね。
バイクは自分では乗り手を選べないのです。せめて自分のところに来たバイクはかわいがってあげよう。
 
よく考えたらこの部品、僕のところに来てから一度も変えていなかったので15年選手。だけどOリングはひとつ足りないままよくがんばってくれました。ここにもなんか液体ガスケットみたいなのが塗ってある。これで10年以上使えたんだから赤い男爵もなかなかやるもんだ。 むしろ尊敬する。この液体パッキンの名前教えて欲しいよ。

 とんがったツールで外そうとしたら、ばらけしてしまいました。
 
ダメもとで近所のナップスに行ってみたら、偉い!FCRの部品の在庫が結構潤沢にあるじゃないか!本当にすばらしいことです。ねっとショップやアマゾンに押されて大変だと思うけどがんばって欲しい。ちょっとくらいの価格差は送料だと思って払うからNAPS練馬店よ、どうかFCRの部品在庫をやめないでください。 

きたない液ガスのこびりついたのをきれいにして、新しく部品をつけてやる。

こんなところにでっかい燃料フィルターは美的にどうかと思うけど、しばらくの間なんでゆるしてください。いやーこれですっきり解決!全く普通に走る。実はこないだソレノイドトラブルでセルが飛び込まなかったんだけど、それも薄くなった銅板を直して、強すぎるバネを変えたら今は快調。現在もうひとつ二つ気になるところがあるのでそれはまた今度。








 

Tuesday, January 25, 2022

鋳鉄ディスクを黒染めしてみる 

 

フラットトラックバイクに付いてる激重いディスク盤。

ともかく錆びやすいのである。ちょっと水がかかっただけでも真っ赤になる。

かといって油を塗る訳にも行かないし、塗装ってのも何だから、黒染めしてみた。

これはネットにたくさんやり方が出てる。

僕は紅茶を煮出して、紅茶7に酢を3の割合で混ぜた。


 

なんかもったいない気もするが、僕の紅茶は出張先のホテルにあったやつ。一杯出しのコーヒーは部屋で飲んで、紅茶を持ち帰って来ました。

ちゃんと入ることを確認しておいたんだけど
少ない量でひたひたにすると底まで届かないじゃないか!
 
しかたないのでブリキのバケツの蓋でやることにする。

少しでも水位が上がるように真ん中には水の入ってる瓶を入れた。


場所によってはみるみる色が変わってくる。


 

寒いのでなるべく暖かい場所で。なんかその方が化学反応しやすそうじゃない?
 

ディスクはここにビタッとはめるのである。


 

乾くとなんというか微妙な焦げ茶ではある。

しかし黒錆は錆び止めではないので、

単に真っ赤に錆びにくいだけ。なるべく濡らさないようにしなくては。

今日はこれだけ。

またね!

Wednesday, January 5, 2022

リア19インチ化


 どういう訳かフラットトラックは前後19インチと決まっている。

僕の好きなバランスは前19後18インチなんだけど、ルールってことだから、僕が好きだから18インチでいいです!ってわけにはいかない。このバイクはリア18インチなんだ。

いいバランスでしょ?でもフラットトラックの競技をやるにはリアは19インチじゃないといいタイヤがないんだ。仕方ないからリアを19インチにする。でもせっかくだからHリムにしたいじゃん。本当はアクロンとかボラーニみたいなイタリアのリムはいいんだけど、ともかく高いのよ。だいたいタマがない。かといってヤフオクで売ってるアジア製リムは30000円!レプリカにしては高い気がする(個人の感想です)つーかこのブログ自体僕個人の感想しか書いてない。客観的事実はほとんどないしね。

そしたらこのリム、縁あって上越で僕のところにやって来た!それも適価というべき素敵なお値段である。もううれしくてね。そこでスポークを何度も測って注文した。

このスポークの計測ってすごく苦手なんだけど、やり方はわかるので、落ち着いて何度か計算して、念のため今付いてるスポークを一本外して実際に寸法を取って、さらに径が大きくなる分だけ長さを足して注文した。

結果的には自動でキャンセルされてホットロッドショーには間に合わなかった。在庫はずーっとない商品に関しては自動キャンセルになるらしい。 

 

とりあえずスポークをバラす。このスポークも誰かが曲げたやつらしくて、 抜いてみると不思議な曲がり方だ。なんかのを流用して合わない分は無理矢理ニップルで引っ張ったんだろう。

 

今付いてるスポークを測ったら3.2ミリだったのでこのサイズでダチに注文した。

駄知って言うんだ。3.2は在庫アリですぐに来た。

ちなみにフラットトラック用クイックハブに19インチHリムの組み合わせは

211ミリ。211はラインナップにないので212ミリで注文。このまっすぐなスポークを

曲げ機でくにっと曲げてやる。 アスクの山本さんに年末水戸で貸してもらったこの機械。ほんとによく出来てる。スポークならだいたいなんでも行けるはず。

 

 

 

ともかくちゃんとした長さで注文出来ていたのかが気になって仕方ないので、 試しに曲げながら張りを確認。長さも大丈夫そうじゃないか!ただ、このリムはスポークの穴の位置が内側2本、外側2本のタイプ。いままでのアクロンは内輪外側と交互にリムに穴があったので、外掛けのスポークが裏表で逆になる。

言ってる意味がわからない人はそのまま読み飛ばしてください。 

ハブ単体にして普段掃除できない部分もきれいにしてみると2年前にスペーサーを作って密着させていたところが腐食してる。ステンレスのボルトが入っていたわけでもないし、なんでこうなるのか知っている人がいたら教えてください。

リム組の時にめちゃくちゃクルクル回ったこのベアリングだけど、指をつっこんでグリグリやるとすごくゴロゴロしてるじゃないか!思い起こせば2年前に交換しなくてはって思った記憶がある。

仕方ないので部品注文。


まずは裏表とか見るためにスポークを仮組む。
だいたい同じ回転でニップルを回すと この時点でほとんど歪みなく組める。とくに新品リムと新品スポークの組み合わせなら全然問題ない。
ところがこいつ、新品どうしの組み合わせなのに組み上げてスイングアームにセットしたら猛烈にフレてる。上下左右9ミリくらい。もうグナグナで笑っちゃうくらいである。 僕はこういうの慣れてるので冷静にちょっとずつニップルで合わせる。根気よく合わせてやればいつか必ず終わるのである。そうは言ってもニップルの座りが悪くてリムを掘り直したり、ニップルの方向が全然合わなくてドリルでさらい直したり、けっこう時間と手間がかかるのである。

 

仕上がりは気持ちいい!の一言。スイングアームの内側は太いタイヤが入るように加工されているので新型タイヤのリア用がきっちり収まる。これからベアリング交換して新しいタイヤにしたら準備オッケー!僕はあまりレースするつもりはないんだけど、レーシングタイヤは楽しく乗るためには必須だね。


リア19インチ、なかなか素敵だね!年末にイワケンさんにお願いしたヘッドの加工が終われば、もうコースに入れるかも!