Monday, December 27, 2021

メスティン炊飯

メスティンって知ってる?
ご飯炊ける小さなアルミのコッフェルみたいなの。最近友達がバイクにメスティンとお米を持って山や河原や気持ちいい場所でご飯炊いて食べてる動画をアップしてて、気になってダイソーで買ってみた。値段が300円だったか500円だったかそんな感じ。試しに自宅の今度の1番小さい口でご飯を炊いてみた。ちなみに僕は炊飯器が壊れたのを機に電気式は卒業し、もう何年も前から土鍋でガスコンロでご飯を炊いている。白いご飯だとおかずが必要なので、玉ねぎと小さな貝柱1つと、お醤油ちょっととバターひとかけ入れて炊く。
水はお米と同量。研いでから約30分放置して普通に点火。

10分ちょっとでぶつぶつ言ってきたら火力を1番小さくしてさらに5分。くつくつと言う音がほとんど聞こえなくなったらガスの火を止めて鍋ごとひっくり返して10分蒸らす。

それはもうびっくりするぐらい簡単においしいご飯が炊けます。お米の量はカップ1杯。ちょうどご飯が軽めに2膳分です。

残り物のひき肉カレーと食べたらとてもいい気分です。皆さんも試してみては?

Thursday, December 16, 2021

オワイナイトFM


https://owaiknight.com/interview-baton-17-kiei_tashiro-inu_chopper/

オワイナイトFMに

出演させてもらいました。

ここに書いたことがないかも知れない僕の仕事も紹介されています。

リンクを開いて、茶色の場所の再生ボタンを押すだけ。


動画も面白いけど、オワイナイトFMは基本的に音声のみだから、映像がないのでなかなか苦労した部分もあって、これ!とかこんな風に…みたいな指示語は伝わらないんだよね。46分もあってよくこんなにしゃべったなと思ったら実は120分から編集して短くしてくれているそうです。

オワイナイト、福島の方言で

おわいなんしょ→よくいらっしゃいました!

と言う意味があるんだ。

東京の人はオワイ→汚穢と思ってる人が多いみたいなんだけど、とてもいい言葉です。


ポッドキャストってダウンロードめんどくさいなと思っていたら、Spotifyのアプリからそのまま聴くことが出来るんだって。

僕もラジオ番組をやりたくなってきたな。


割れたノギス。ガラスの修理

大切なデジタルノギスのガラスを割ってしまいました。バラバラにならないようにテープで止めていたのですが、100円ショップで紫外線で固まるレジンを買ってきて割れ目に注入。しばらく太陽に当てておいたら修理完了!UVレジン、なかなか便利だよ。




 

Wednesday, December 8, 2021

チャンバー完成編

インスタグラムを見ている人はもう知ってると思うけど、バイクは無事完成しています。

では今日はチャンバー完結編。


別の仕事で一緒のデザイナーの人が乗っているアルファロメオがすごくいい感じ。
ちょっとだけテストコースの端っこで走らせてもらったけど、気分いいんだ。
かっこいいよね!


さてチャンバーは仮留めで長くつなげて干渉やラインに間違いがないかチェックする。
 


おいおい、本当にチャンバーだよ!かなり気分が良くなる!

 

感激してばかりいないでエキパイとの繋がりなどチェックする。可能な限り真っ直ぐ、張り出さないように。取り付けステーのことも考えておく。

そしていきなり完成!

本当は仮止めしてから位置をマークして、一度バラして接合面を叩きながらぴったり合わせて溶接するともっときれいに出来る。僕は合わせ目を裏にすればよかったのに、作りやすさ優先で表側にしちゃった。これは次回作への課題だなあ

 


エンジンのちょっと後ろでステーを取れたらいいな。

先っぽにつくサイレンサー部分をどうするか、性能だけ考えたらアルミの別体がいいらしいんだけど、やっぱり昔の感じは黒い一体型がいいな。

スクーターみたいにターンするのもアレだし。

こんな部品を買ってサイレンサーにしよう。

サイズもピッタリ、お値段2000円、頼んだ日に到達!

ウールはあっという間になくなっちゃうから

ステンレスウールに変更したけど

それでも自分で作ることを考えたらすばらしいね。


 

これで想定される全長が決まった。ブレーキディスクより後ろに出したかったのでこれがちょどのサイズ!市販の45ミリパイプを使おうかと思ったけど、うちにあるパイプは錆びてるし

サイレンサーが緩かったので、新しく鉄板で巻くことにした。

テーパーを巻いたので、平行の筒ならもっと簡単だ。

そう、経験値ができることの幅をひろげるのである。

 
1ミリの鉄板を円周に切って巻く
今回僕は45ミリパイプの周を巻くのに45×3.14159=141.37
これが内周になるので板の厚みを1ミリずつ取って、あとキチキチじゃ抜けないし入らないので144ミリで切り出した。
 

根気と信念で心静かにクランクを回して

こんな感じ。巻いたところは素早く仮止めして筒にすると作業しやすいよ

サンダーでビードを擦ってから、ダブルアクションで均してやる。

いやーこのままクリア仕上げでもよかったなあ
この後フランジとリアのステーを付けてやるが、これでチャンバーは完成。
最後までありがとうございました。
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 北関東の秋は終わりを告げ、本格的な冬の季節がはじまるのである

Tuesday, November 23, 2021

またチャンバー作戦 第一溶接編

 またしてもチャンバーかよ!

申し訳ないがここは僕の言いたいことを書く場所なので

ご勘弁いただきたい。今は猛烈なチャンバーのマイブームなのです。

そう、今日もチャンバーなのである。

バラバラに巻いた鉄板はひとつづつを筒状に溶接して

それをさらに連結させて初めてあの胃袋みたいなチャンバーになるのである。

今回僕にはひとつの目的があった。

それはチャンバーを昔ながらのやり方で酸素とアセチレン溶接で作ること!アセチレンガスの溶接で輪っかをつなげてつくられたチャンバーを叩いて胃袋みたいになってるあれ。

今回チャンバー作りを僕に指導してくれるハットリさんはそうやって20代の頃は毎日チャンバーを作っていたんだ。 

彼とはメキシコのデザートレースに出たり、ラリーを企画したり、一緒に遭難したり、何度もピンチを切り抜けて来た長年の友達だけど、彼が実際にチャンバーを作っているところは見たことがなかった。鉄板で作られた黒いチャンバー、憧れるぜ。

ところがアセチレンと酸素でチャンバーをつなげ始めて数分で僕がわかったのは、この方法では今回は間に合わないということ。めちゃくちゃ神経を使うんだもん。その上鉄の特性で、炙って熱々になった鉄が定期的にバチーン!って弾けるのだ。TIGで鉄板の突き合わせが出来るようになった僕のレベルでは、ガス溶接でチャンバーが完成するのはなかなか大変そうだ。 

元々聡明な僕はすぐに気がついて、アセチレンは早々にあきらめTIG溶接を選択。

アドバイスと指導を受けながら薄物つき合わせで溶接開始!

 やっとできた輪っかがこの写真のやつだ。

ほら、本当にチャンバーみたいに見えるだろ? 
これをビニールテープを使って引っ張りながらギチギチにつなげる。
このギチギチってのがコツ。

車体との関係を見ているが、これ結構長いね!

この辺に出口が来る。ステーは車体から吊るのと、サイレンサーにPクランプで吊る。
一見雑に見えるこのPクランプだけど、振動を逃がしてクラックを防ぐにはとてもいいアイデア商品なのである。

ここからいよいよエキパイと仮に付けて部品どうしの擦り合わせと真円になるように合わせて行く。 さらに次回はアセチレントーチでリアフェンダーのステーをきれいに曲げることにチャレンジする!
乞うご期待!!


 

 

Monday, November 22, 2021

チャンバー巻き巻き編

鉄板は1ミリ、なんだかこれ硬いんだよね。ジグソーでザクザク切る。

この時裏表を間違えないようにしないと、せっかく巻いた部品が前後逆になっちゃう。

鉄板はこんなかんじで紙から写し取ってやるんだ。

切る時は下の分厚いスタイロごとジグソーで切るとバタバタしないよ。

コロコロコロコロ…
グリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリ…

大きなアールは三番目のローラーを緩く、小さい方はキツく巻いてテーパーを作る。
この時点ではまあまあ絶望感あるんだけど、根気よく丁寧に巻いていると最後の一瞬でクルっと丸くなるんだ。
丸まってうれしくなって並べている。
ほら、もうすっかりチャンバーじゃないか!

エンジンの下にあてがってみると、結構長いね。
奥が針金に通した丸いボール紙。
この鉄板をまずは円になるように溶接して
次のステップに進むのである。
 

こんな感じで夜遅くまで作業は進む。
 

 

Saturday, November 20, 2021

チャンバー大作戦 紙工作編

みんな知ってると思うけど、
2サイクルエンジンには排気側にチャンバーってのが必要。
それは胃袋のような大根のような形をしていて、エンジンの特性を決める大事な部品なのである。排気量やポートタイミングの違うチャンバーを付けてもさっぱり走らないという。
僕にとって2サイクルエンジンのハードルはこのチャンバーにあるのだ
 


そこに救世主登場!いつものアコウさんである。

彼はどこでどうやって手に入れたのか、当時のDTの公式な資料を持っていてその中にチャンバーの資料もある。どんな資料かと言えば、うなぎのように横たわったチャンバーの図が描いてあって、各部の太さと長さが指定してある。それはもう宝の地図のようなものなのである。

 

さていよいよチャンバーを実際に作ることにしよう。まずは地図にしたがってパイプの直径サイズで円を切り出す。それを針金に通して、指定された距離で固定する。

これで、カーブがあってもほぼ正確にチャンバーのプロフィールを再現できるのである。


 
こんな感じね。
モビールみたいだな。 
位置が決まったら僕は柔らかいコピー紙でアウトラインに合わせて立体化した。
この辺は正式なやり方があるのだろうけど、だいたいこうやったら出来るだろうなっていう勘で作業している。本当はもっといいやり方があるのかもね。コピー紙で作ったそれはまるで大根の模型である。

緊張に耐えられなくなって夕食を食べにキッチン南海へ。

お腹すいて南海に行く幸せ。

さてカレーを頂いた後はコピー紙から工作用紙に写し取る。

最終的にこれが鉄板になるのでとても丁寧に測っている。

たとえばくるっと回って円になる部分の長さがぴったり合っているか、とか

溶接される円錐どうしの直径はちゃんと同じになっているか?ここで修正してなるべく正確にしておけば、最後に鉄板で作った時苦労が少ない(苦労しないとは言わない)のである。



仮に完成!うれしい。パブロフは全く興味がないようであるが僕は嬉しい。
早速庭に出てバイクに当てがう。これは!まぎれもなくチャンバーである。
先にこの胃袋部分を作って後からエキゾーストを作る方がやりやすいらしい。

ここまで出来て満足したので、次の日にはキッチン南海で祝杯的にクリームコロッケをいただく。
お店の入り口にあるこの小さい南海看板は僕がアクリル板から作ったもの。油をつかう厨房でいつもきれいにしてもらっています。
コロッケ生姜焼きをいただきました。 中條さんいつもごちそうさまです!テキパキ働くお店の人たちと、今日のご飯をキッチン南海で頂こうというお客さんの全体的な暖かい雰囲気が僕は大好き。
エキゾーストはこんなイメージ。小平のJOY RIDEまでパブロフと一緒にパイプを買いに行きました。


 いやー好きだなこの形。フレームとタンクの形もぴったりだと思わない?

ま、このフレーム用に作られたタンクだから当たり前なんだけどね。

次回に続く…

 

Thursday, November 18, 2021

リアル過ぎてはいけない話

 毎日とは行かないが頻繁に更新出来るように最近普段から文章を書いている。電車にはあまり乗らないけど、クルマの中の待ち時間にスマートフォンで口述筆記する。スマートフォンの音声認識技術はすごいね。しかし夢中になり過ぎたり、話がリアル過ぎてちょっと公開出来ないものばかりになってしまう。全部実話だし大して脚色もしていないんだけど。気になっていたことや、鮮烈な体験はやっぱり書き残しておきたいじゃん。口述したら文章を直しながら、文章の辻褄を合わせ内容を整えている。問題は書いているとついつい筆が進みすぎること。推敲しているうちに文章はよくなるけど話がリアルになるので、誰の話なのか読んでいる人にもわかっちゃう。僕はそう言うトラブルは苦手なんです。前にもあの悪口は俺のことだろ?って深夜に電話が来たりね。酔った人に真夜中に電凸される僕。


話としてはすごく面白いけど、僕は夜は昼間読めない本を読んだり、犬の頭を撫でるのに忙しくて、そんな電話に付き合っていられない。未公開版は面白いと思うけどちょっと出せないなあ。

Friday, November 12, 2021

父の握手

 写真はインスタグラムで日々更新しているので

こちらは文章がメインになったらいいなと思っている。

文章を書くのは大好きだけど人の心をつかむような素敵なことは書けないのです。

人とさよならするのがとても苦手な子供でした。

幼稚園の頃だったか、母が出かける時にいってらっしゃい!って言っても涙ぐんじゃうような弱虫な自分が大嫌いだった。

父は僕らが家を出て外で暮らすようになって、実家に遊びに行くととても喜んで迎えてくれた。

自分の子供の頃の話や、戦争の話や、空襲の話も聞かせてくれた。

戦後、会社勤めを始めて、会社の気に入らない上役のスリッパを釘で床に留めた話とか、箱根にホンダドリームやスクーターでツーリングに行ったこととか、話が上手でいつも僕らを笑わせてくれた父だったが、僕が帰る時には居間で挨拶するだけで、玄関に出て来ることはまずなかった。 

どうしてだかはずっとわからなかったが、 何かの時に彼がふと、

「俺はだれかを見送るのが苦手なんだよ」と僕に漏らしたことがあった。

僕が見送りが苦手なのはこの人の性格が遺伝しているのか。僕はその時彼が決して玄関まで出てこない理由はさよならが苦手だったのか。

そんな父を見送ってもう2年が経った。

最後の最後に別れる間際の父の強い握手を僕の手はまだ覚えている。



こんなかわいいトラックとシルバーピジョンかな、
もう一台はドリームで箱根までツーリングに行ったという。

シルバーピジョンに乗っているのが父
腰から手ぬぐいを下げるのが当時の若者のスタイルだった。
これけっこう便利なんだよね。