Sunday, April 17, 2022

Track Master DT250のシェイクダウン

僕のYAMAHAオールドエンジンの駆け込み寺とでも言うべきアコウモーターサイクルのアパレルディビジョン。Yamholic
この日も何度もアドバイスをありがとう。

 

自作のフラットトラックレーサーをいよいよシェイクダウンする時が来た。このトラックマスターDT250は前に2回くらいエンジンをかけて軽ーく走ってみたことはあったけど、ちゃんとコースを走らせるのはこれが初めて。エンジンを温めてから何度もプラグをチェックしメインジェットを決める。自作のバイクに命を預けてさらに全開にするわけだからまあまあ真剣なのです。まずはノーマルから10番上げた150番からスタート!混合ガソリンはYAMAHAのRSのオイルで25:1

ともかく全開を繰り返すので焼きつくことは避けたい。なるべく潤滑優先で始めよう。

いよいよコースに入る。バイクはロケットみたいに加速して、パワーバンドに乗ったままコースアウトしそうになる。加速がすごい、振動も凄まじい。パワーバンドに入るなりリアタイヤが急速に地面を蹴飛ばし直線でリアタイヤが振り出す。もう充分だメインジェットは150番でいい!だってたくさんガソリンが入ればパワーもアップしちゃうじゃん。

でもアコウさんのアドバイス通り、メインを10番ずつ上げてボコついて走れなくなるところまで試す。ボコついて吹けにくい状態の200番のひとつ手前が190番。真面目な僕は150〜200番まで6回メインジェットを交換し、7回目に190番に戻して暫定的に決めた。

他の微妙な調整もやりたいけど、セッティング以前にキャブの中身やOリングを新品にしてからだ。バイクの加速は素晴らしく、直線は250 のDTXより速い。94キロの車体は弾けるように走る。元は21馬力のエンジンだけど、軽量化した発電マグネットとチャンバーがすごい効果だ!

しかし第一段階では普通に走ると223に普通に抜かれている。直線でアクセルを開けても閉じている時間が長くて全然速くないんだ。それでも怖さと相談しながら全開のまま一気に寝かせてやればリアが前に出るのはわかった。しかし、怖い!怖すぎる。しかもスローが薄くてアイドリングの回転落ちが悪く、一度に25周くらいするとスロットルを戻しても回転が下がらなくなる。これは予想していたからなんとか対処できたけどかなり危険だ。

僕には秘密兵器のデコンプがあるのである。特別に沖縄から取り寄せて、イワケン氏にヘッド加工してもらった特別なデコンプだ。小さなクラッチレバーみたいなのを低くと、圧縮が抜けてくれる。回転が高く、アクセルが戻らない時やコースアウトしそうな時も、デコンプレバーさえ引ければ、強めにエンジンブレーキが作動する、まるでリアブレーキだ。


とは言え回転が下がらないのは危険すぎるので、次回までにキャブのオーバーホールキットで中身を新しくしてから再度セッティング出しだ。

あと問題はシート!激しい振動と硬いクッションでケツが割れる。シート高も高すぎるし、サスペンションはあまりにプア。

何よりシートはずっしり重すぎる。様々な課題を残しながら夕方まで走るうちに、だんだんバイクのクセもわかってきた。本当のことを言えばタンクが長すぎだ。しかしこのスタイルば捨てがたい。悩みつつ初回はまずまずの感触、写真撮ってくれたノブ子さんありがとうございました。

次回へ続く。

Wednesday, March 23, 2022

プロシードのディマースイッチ修理 mazda b2600

忘れないように記録
プロシードのヘッドライトがつかなくなった。
スイッチをオンにしてもスモールはついてもヘッドライトがつかない。
最初はハイビームがついていたが、パッシング以外反応しなくなった。
どうにもならなくてバッシングのレバーを引いたまま走っていた。いちど車を止めてハザードをつけてみたら少しだけヘッドライトがついたのでそのままそーっと家に帰った。
ディマースイッチを外から見ても全然わからないので、プロシードキャブプラスのディマースイッチ修理の記録。

 
 
ハンドルを外す。ナットは完全に取るとハンドルが顔に激突するかもしれないので、緩めてテーパー嵌合を外す。
 
 
ハンドル下の6ミリの小さなボルト緩めて、
ハンドルの上側にある爪を起こしてスイッチ全体を引き抜く。
 
コネクター類を外す。
落ち着いて作業が出来るように室内にスイッチアッセンブリーを持ち込む。
 
 
裏蓋を開け、接点不良があるコネクターの先の接点を磨く。今回はスモールランプ端子は生きていたが普通のヘッドライトの端子はかなり黒くなっていた。
平型端子の表面を軽く磨いて、あとは逆の手順で組み立てる。

おしまい。

 

Thursday, February 17, 2022

忘却とは忘れ去ることなり

 
「忘却とは忘れ去ることなり」僕の父がいつも言っていた言葉です。昔のドラマの冒頭にナレーターが言う台詞らしい。
 

 

月面への第一歩

人類にとってはどうでもいい一歩だが、僕にとっては月に届くくらいの大きな一歩である。

それはアルミの溶接!今とても気に入って乗ってるアイアン。

 
結構いいと思うんだけどフロントがなんだかどうもしっくりこない。
そこでアルミのスタビライザーを買って入れてみた。
ただ、全然違う車種用で穴位置も全然違うので、車体に合わせて穴をあけてやった。
空いた穴は放置しないで、アルミ溶接で埋めたのである。
ほら、ちょっと傷っぽくなってるけど
ここには8ミリ以上ある穴があいてたんだ。
 
うん、わるくないね。ただそれだけなんだけど、世界にはアルミ溶接機なんてどこにでもあるし、出来る人もたくさんいるけど、僕の家になくて、僕が出来なくてはどこにもないのと限りなく同じ。
あっ、この写真に穴が写ってる。
この穴を埋められたということが大変すばらしいのである。

 溶接なんて出来て当たり前、それが人生。

3000リットルのガスもチャンバー作ったりあっというまに使い切ってもう2本目。

練習すると不思議にできるようになってくるのである。

ま、観賞用みたいにきれいなビードは死ぬまで引けないかも知れないけどさ。

 

Wednesday, January 26, 2022

簡単な整備。FCRのOリング交換をしよう。

ぼくのFCRはかれこれ15年前のものだ。そもそも中古品で赤い男爵で売られていたバイクに付いていた。赤い男爵は貴族の割にとても倹約家で、割れたシールや痩せたOリングにはシリコンや液体ガスケットをフル活用して、なんとかかんとか保たせることを心得ている。このFCRが付いたスポーツスターが我が家に来てから謎の不調が次々と始まり、原因はみんなキャブレターで、ほとんど全てがそんな調子だったのだ。男爵も15年も前の話だから今はどうだかわからないけど。
この写真は修理した後。半年くらい前に、路上で謎のオーバーフローが発生。ともかくガソリンの漏れが止まらなくなった。どのくらいかというと、コックをオンにすると身の危険を感じるくらいガソリンがダダ漏れする勢い。ともかくそういう時は自分が分けわかんなくなるのが一番よくない。ともかくコックを一度閉じて、落ち着いてよく見るとガスはここから漏れてるように見えた。そこでコックをわずかに開けて、必要最低限のガソリンが落ちるようにして、
信号ではかならずオフにしてなんとか帰って来た。ちなみに僕はこうやってだましだまし帰るのは得意だけど、オイル切れとエンジンの異音の時は絶対乗らない。そうやってエンジンを決定的に壊しちゃうケースが圧倒的に多いのを知っているから。昔YAMAHAのでっかいバイクを溺愛してた知り合いが、ツーリング先でオイルがないのに気がついてたのにだましだまし帰って来て致命的に焼き付かせたのを見たことがあるからね。
バイクは自分では乗り手を選べないのです。せめて自分のところに来たバイクはかわいがってあげよう。
 
よく考えたらこの部品、僕のところに来てから一度も変えていなかったので15年選手。だけどOリングはひとつ足りないままよくがんばってくれました。ここにもなんか液体ガスケットみたいなのが塗ってある。これで10年以上使えたんだから赤い男爵もなかなかやるもんだ。 むしろ尊敬する。この液体パッキンの名前教えて欲しいよ。

 とんがったツールで外そうとしたら、ばらけしてしまいました。
 
ダメもとで近所のナップスに行ってみたら、偉い!FCRの部品の在庫が結構潤沢にあるじゃないか!本当にすばらしいことです。ねっとショップやアマゾンに押されて大変だと思うけどがんばって欲しい。ちょっとくらいの価格差は送料だと思って払うからNAPS練馬店よ、どうかFCRの部品在庫をやめないでください。 

きたない液ガスのこびりついたのをきれいにして、新しく部品をつけてやる。

こんなところにでっかい燃料フィルターは美的にどうかと思うけど、しばらくの間なんでゆるしてください。いやーこれですっきり解決!全く普通に走る。実はこないだソレノイドトラブルでセルが飛び込まなかったんだけど、それも薄くなった銅板を直して、強すぎるバネを変えたら今は快調。現在もうひとつ二つ気になるところがあるのでそれはまた今度。








 

Tuesday, January 25, 2022

鋳鉄ディスクを黒染めしてみる 

 

フラットトラックバイクに付いてる激重いディスク盤。

ともかく錆びやすいのである。ちょっと水がかかっただけでも真っ赤になる。

かといって油を塗る訳にも行かないし、塗装ってのも何だから、黒染めしてみた。

これはネットにたくさんやり方が出てる。

僕は紅茶を煮出して、紅茶7に酢を3の割合で混ぜた。


 

なんかもったいない気もするが、僕の紅茶は出張先のホテルにあったやつ。一杯出しのコーヒーは部屋で飲んで、紅茶を持ち帰って来ました。

ちゃんと入ることを確認しておいたんだけど
少ない量でひたひたにすると底まで届かないじゃないか!
 
しかたないのでブリキのバケツの蓋でやることにする。

少しでも水位が上がるように真ん中には水の入ってる瓶を入れた。


場所によってはみるみる色が変わってくる。


 

寒いのでなるべく暖かい場所で。なんかその方が化学反応しやすそうじゃない?
 

ディスクはここにビタッとはめるのである。


 

乾くとなんというか微妙な焦げ茶ではある。

しかし黒錆は錆び止めではないので、

単に真っ赤に錆びにくいだけ。なるべく濡らさないようにしなくては。

今日はこれだけ。

またね!