ハロー!僕は厚木のビンテージスワップミートやその他魅力的なイベントは
お休みさせてもらって、古い友達がやってる山をバイクで走るレースに行って来ます。
東京から道のりで600キロくらい、寒くて遠くてみんな酒飲みで、
僕が大好きな、思い出だらけの東北の港町。
CHEETAH CUSTOM CYCLESの大沢”チーター”トシユキ氏のところで作らせてもらってる
スリッパの続き。
昼ご飯の後は、ちょっとここには書けないような罰当たりな話をして盛り上がってから
作業の続きが始まる。イングリッシュホイールで凸っとさせた底面に合わせて
側面の壁を作ってやります。
アールに合わせて横の壁を曲げて、高さはちょうど半分くらい重なるようにする。
これがなかなか難しいのよ。
溶接はダメだけどこう言う作業はちょっと得意なんである。
端から点で溶接して固定しながら
底板と壁をつなげていく。
しかし僕の溶接は1000点満点で20点の腕前。
ここでは次のプロセスのために、溶かし過ぎて角がなくならないように
棒を軽く盛りつけるイメージで
チーター先生の適切な設定と使いやすい溶接機のおかげで
いつもよりきれいに留めてある!
と思いきや、始めの部分はあっという間にこうなってしまうのである。
しかしここでひるんではいけない。
点付けで全周が終わったら、溶接棒を盛りつけるように付けて行く。
それには理由があるのである。
めんどくさいから言わないけど。
端をハサミで切りそろえてやる。
一周終わった状態
この後内側から、さらに別の金属でフタをするように一周溶かし付けてやる。
この辺は真剣過ぎて写真がないのである。
そこまで出来たら半分出来たようなものである。
ここでやっと爪先
あのきれいな丸い爪先がどうしても欲しい!
欲しいって言っても売ってないから
作るしかない、黙っていたけどここはうまく行くような予感がしてた
そう、自信じゃないけど予感ね。
チーター先生はいろんな道具とノウハウを駆使して自分のスリッパを作って
そのやり方を僕にも教えてくれて、それは随所に目からウロコの
「なるほどね!」って発見があった。
この晩家に着いたのは1時近かったけど
いろいろ忘れちゃいけないことがあったからしばらく眠れなかったくらい。
爪先は、外周と接する方に丸くなるための切れ込みを入れて
ボール紙で作ったものを鉄板に切り出す。
目標となっているお手本は美しい爪先のこれ
対して僕のは
どうなってるかと言うと
これである。
おいおいイメージだけが先行してるんじゃないのか?と言われるだろうが
ここはともかくイメージが重要。
想像力と計算を駆使して、手でぐいぐい曲げたり
裏からドリーを当てながらハンマーで叩いてやる。
ドリーをぴったりくっつけて叩くと叩いた部分が伸びてドリーにならった形に出っ張ってくる感じになる。
少し浮かしながらハンマーで叩くと、叩いたところが凹む
狙った部分を膨らませたり平らに均したりしながら
外周と合わせながら切れ込みの口をピッタリくっつけて、
さらにきれいな形を目指す。
ブーツに合わせて作るんだから、前作みたいなガバガバじゃなくて、
ちょうどすっぽりと入るようなタイトさも欲しい。
まだまだ先は長いのである。
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