Wednesday, January 24, 2018

バイクのどこを見る?

今月も原稿が終わりました。
どこに行って何を見たか、それと、せっかく写真があるから記事の中にも写真のここを見たらわかる、みたいなことをつい書いちゃうんだけど、本当に僕がやりたいのは、

『どこへ行って何をしたか』ではない、『何を感じ何を得たか』を書く。ってやつ。
これが難しい。

 バイク全体やイメージ、感想ばかりを論じているような記事は、僕的にはなんとも物足りない。いい文章を書くには素養と嗜みが必要だから。
文を書く素養があるかないかよくわからないけど、僕には嗜みがほとんどない。

見る鑑賞って意味ではかなり研究しているけど、ちゃんとBTに乗ったのはHBJを始めてから。フットクラッチもコソ練して撮影に臨んだ。さすがにもうたくさん乗ったから慣れたけど。

どんな本にもバイク雑誌にも言えることで、記事の中にカスタムの内容ばかりが羅列してあってもつまらないし、印象だとかそんな感想文ばっかり書いてあっても、オマエの私見はいらねえよ!って思う。
やっぱりバイクの鑑賞はディテールと全体の両方が必要だ。
 僕は自分でバイクを作るので、これかっこいいな!って感じたバイクを「カッコ良かったです。」でおしまいなんてやらないで、ちゃんと研究しながら見る。
まず、どうカッコいいって感じたかをあまり細部を見ないでグルグル回ったり好きな角度を探しながら見る。
あまりカテゴライズしないで、雰囲気を楽しむんだ。
それから、好きな角度と、どうしてそこが好きか、頭の中にあるノーマルと比べたり、
裏から表から改造している箇所を抽出したり、そんなことしてるとすごく疲れる。
芸術作品や絵画と同じように作品から作者のエネルギーが出て来てるから、何台か集中して見るとぐったりする。
でもかっこいいオートバイとの出会いは自分にとっての刺激だし、文章を書く上でもとても大切なんだ。
他人のバイクには興味がない時期もあったけど、今はお金もらって書いているプロフェッショナルの端くれだから出来る限り真剣に見ますよ。



「あまりきれい事ばかり言っていると、人が寄って来なくなる」みたいなことが書いてあってさ、まったくその通りだな。

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