Tuesday, September 3, 2019

レーシングフレームを手に入れた話 その4エンジン編

エンジンどうするか問題。
初めはDT1とかDT250のエンジンを探してた。もともとシングルのエンジンが積んであったフレームだしさ。
結構高いんだよ。
もちろんハーレーやトライアンフに比べたらかなり安い。
しかしなかなかタマがない。
毎日オークションを眺めてはいろんなエンジンを探してた。
ハスラーとかも400まであるし
ホントは空冷YZのエンデューロ版のヤマハITなんてあったら最高!
ラジアルヘッドってかっこいいなあ…なんて言ってばかりでサッパリ決まらないのである。


で、結果的に僕が買ったのはコレ!
まだ使うかわからないけど、手に入れてみないとわからないことだらけなのである。
今出てるSOBマガジンの水冷RD350もパワーバンドいらない!って書いてあるよ。
いわゆる2サイクルエンジンチューンのセオリーとはあまりにも違うみたいだ。
正直なところあんまりめんどくさいのは困る。僕のHavefun号もピーキー過ぎて楽しめないレベルなんである。パワーバンドに入るといきなり後ろを向くようなパワーの立ち上がり。思いフライホイールに変えようかと思ってるくらいなのである。同じ苦労をトラックマスターでするのは嫌だな。


とは言うもののヤマハRD250である。説明にはジャンクですって書いてあったし、
写真で見るとプラグの穴にはプラグが入ってないし
怪しい部分はあったんだ。
でもシフトはないけどキックはあるし、
インテークマニホールドもあるし、
配線とスロットルワイヤも付いてるからね
そう、そういう細々した部品代ってバカにならない。


国産の古い純正部品なんて、3万くらい出して思い切って買っても何買ったかわからないくらいの分量にしかならないんだぜ。

ただ金が目的でオークションに出すヤツは

ひたすらバラして売るからね。
まるっと売る人ってのはめんどくさがりか、
このまま使えるからもったいないなって思ってるか。

このエンジンと同じようなのが積んであるのって
おいおいこれなんてラジアルフィンになってるじゃん!
ヘッドはラジアルだけど後ろはやけにさっぱりしてる。削り出しかな?

エンジンは遠くから来たんだ。
50キロ近い重さは家に届けるには重過ぎて営業所止めだっていうから
ウチから12キロも離れた営業所まで仕事の帰りに取りに行く。
もう夜10時過ぎてるけど、24時間営業だっていうし、受け取り連絡も早いとこやっちゃいたいからね。で、10時過ぎでもすぐに中を見てみたいじゃん。そんな時間にウチの前で分解してたら絶対トラブルだから、帰りにコンビニの駐車場に停めて開けてみるのである。一応工具持って来たし。
エンジンよ、この荷台がしばらくおまえの住処になるぞ。
なんてことは言わずにそそくさと分解の準備。

全体にフサフサってくらい盛り上がったアルミのサビがすごいけど、見てすぐわかるような穴やヒビはなさそう。キックは軽く降りる。
プラクがないから軽いのは当たり前だけどピストンついてるかな?
もう気になって仕方ないので早く中が見たい。
コンビニでアイスコーヒー買ってきて分解開始!


粛々と外す。ヘッドには自作らしい穴がランダムに開けてある。

シリンダーもヘッドもまるでボルトみたいな1本のナットで止まっているのだ。


進行方向とネジの位置を忘れないように。段ポールに穴開けて刺す!
しかしこのエンジンはデカいな、デカすぎる。そもそも2気筒がシングルのフレームに乗るのか?しなくていい苦労の始まりか?
いろいろ考えながらも手は動くのである。


ヘッド側のカーボンはまあこんなもんかって感じ
色は汚いけど状態は悪くない。多分プラグの穴からオイル入れてたのかも。
反対側もゴミも固着もなさそう

真ん中で分割できる二気筒

ピストンにも深い傷などない。

リングも良好。合い口には鋼鉄らしいピンが打ってある。
2ストだからリングは2本。


排気側、少し掃除したあと。
2ストってなんかベタベタするんだよなあ

ヘッドも掃除
このバイクは壊れて乗らなくなったのではなさそう。
元気に走ってて乗らなくなって放置された感。

年式なりに錆びてるが、状態は悪くないのでは。





普通にノーメンテで乗るとだいたいこうなる。
泥が多い田舎を走ってたんじゃないかな

もはやどこに何があるのかサッパリなのできれいにしてやる。

よかった。こんなだったらもし使わなくても売ることが出来る。

底は汚い。これでも一度掃除したあと。



ヤマハのロゴはステッカーなのか!





岩石みたいにヘッドにも腐食が

見ていてあまりいい感じじゃないからちょっと掃除しなきゃね





このバイク、前のマウントボルトがねじ切れてる。

上は取れてたけど下のボルトが。反対側が固着してるのを無理に回そうとしてねじ切った感じがする。

ドロドロの排気のタールと折れたボルト。
2スト汚いの忘れてた。

フレームに載せてみたが、排気口とエキゾーストポートの位置があまりにも同列。
もしかしてこのエンジンは使えないかも知れない。
状態がいいので買った値段では売れそうだけどね。


この下のマウントは切らないとどうにもならない。
もったいないなあ。













前は上下のマウントの間にフレームのマウントが入ってくれたら
プレートをかましてなんとかなりそう。
腹をくくってマウントのステーを切るか。
2ストってチャンバーがなくてはエンジンもかけられない。
なかなか不自由な乗り物だのう。
こんな地味な乗り物、ホットロッドショー出す必要あるの?
ホントに2ストでいいの?
そうこうしてるうちにXR250の280ccエンジンがあるという情報まで!
あれはウエットサンプだからオイルタンクいらずだ。



悩んでいるうちに短い夏が終わるのである。



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