僕もそう、だいたいは電気でやってる。
じゃ、電気やエアと手動、どっちが速いか比べた事ある?
昔、自動車のカタログに使うために車の屋根を切ったことがある。
それも5台やそこらじゃなくて、何十台も罪のない車の屋根をザクザク切って半端なオープンカーにしたんだ。
その時使うのがエアソー。
カタログに使うから、サンダーで高熱の切り粉を飛ばすと、内装が使い物にならなくなっちゃう。
ガラスにも切り粉が焼き付いてダメになる。
だからよく切れる金ノコの刃を折ってエアソーにはめて切るんだ。
時にはドアを波形に切るとか、少し頭のおかしなリクエストもあるんだけど
エアソーは確実にキレイに切ってくれる。
ところがこのエアソー、疲れないし、切断面がキレイなのは言う事ないんだけど、
直線だけ考えると、手で切った方が速い。
もちろんピラーみたいな鉄板が何層にも重なってる部分はエアソーがいいんだけど、
材料がキッチリ固定されていたら手ノコもバカにならないってこと。
ヤスリなんかもけっこうそういう面があって、よく切れるヤスリは
なまくらな回転工具よりよっぽど効率がいいことはよくある。
さて、今回のハイスロで、facebookでも知り合いのsingle cylinder or single cylinderさんから、金属用のヤスリを頂いた。それも新品!それも多数!さらに取っ手まで!
彼はプロの機械加工屋さんで、ロイヤルエンフィールドとHonda DAXを主に改造してる。
最近では自分用にキックペダルを作ったり、DAXはフレームから自分で塗装したり、あらゆるところに手をかけている。
僕が不器用な上に効率の悪いやり方で四苦八苦しているのを見ていてくれたんだ。
もう気絶しそうにかわいいポッキー大好きヒナタくん!モーターヘッドのお父さんそっくりですね。
それがこのヤスリ達。
今までも比較的目の細かいものは持っていたんだけど、
左側みたいなこういう粗目系のヤスリもそうだけど、
というか今までこんなに良く削れるヤスリを使った事がなかったんだ!
そのくせいつも鋳造上がりで400gある牛の鈴を250gまで減量とか、
かなり無理なことしてた。
このヤスリ達を使ってみての感想は、もう「目からウロコが落ちる」とはこのこと。
アドバイスをもらった通り、品物をしっかり固定さえしておけば、
本当に安定してよく切れる。
写真右上の幅を詰めて溶接で少々凸凹してたライザーなんだけど、
幅が詰まった分少しずんぐりして来たので
ヤスリで一回り小さく、
クランプの水平な面と円筒の部分の際も甘くなっていたので
ここもびしっとなるように削ってみた。
下の写真になるまで、ほんのちょっとじゃないかな。
もう少しで凸凹も消えて面がぴちっと出るはず。
この後角を取って、表面はまた鋳物的に
ボコボコにするんだけど、やっぱり実物の原型だって元はピシッとしてるはずだから、
こうやって出来るのはすごくいい。
こっちが途中だけどアフター
これがボコボコビフォー。
やっぱり使ったらエアで切り粉を飛ばして錆びない油紙の袋に入れておきたい気がして、
ヤスリ達は佃煮とか瓶詰めが入って来た杉の箱に仲良く収まっています。
これも今度写真撮らなきゃね。
本当にありがとうございました!
これからもよろしくお願いします!
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