昨日は煙草についてちょっと書いたけど、
誤解のないように言っておくけど僕は自分で煙草を吸う時もあるし、煙草全部がダメって言ってるんじゃないんだぜ。
ちょっとでも放射性廃棄物が含まれる農作物や海産物を結果的に拡散する人を悪の枢軸みたいに言うくせに、自分は放射性物質が含まれてるって知ってて自分の楽しみのためにその煙を拡散するというのはなんだろね?ってこと。
「覆水盆に返らず」もう放射性物質がドーンとバラまかれたのこの国に住んでるんだから仕方ないのかな。
ウレタンを貼る。指示ではこの見えている面をベース側にとあるのでそのようにする。
これには理由があって、一見すると一枚に見えるこのウレタンは2種類の密度のちがうものを圧着してある。 なぜか?
今回お願いした野口装美は形状や縫製も世界でトップクラスなんだけど、特にシートの性能面に対する追求が他社と大きく違う会社なのであります。
どのくらいすごいかと言うと
XGAMEやスーパークロス、ダカールラリーで使われるHONDAワークスマシンのシートを作ってるくらい。
形はほとんど変わらないモトクロスバイクのシートを、用途に合わせて一日600キロ以上砂漠やダートを2週間連続して走る競技だったり、何十メートルも飛んだり、いろんな用途に合わせて中身のウレタンと表皮の組み合わせで最高の性能を得られるようにしてくれるまさにKING OF SEAT
僕は長距離乗っても疲れにくくお尻が痛くなりにくいことを目的にしている。
もちろん硬いの柔らかいの、反発強め、弱めと個人の好みや用途に合わせて提案してくれる。
今回はイレギュラーにベースとウレタンから自作したけど、通常はウレタンの整形や
表皮の作成、張り込みもしてくれる。
自分の目的がはっきりしている人ならきっといい結果が得られるはずだよ。
さてさて、シートベースには
みんな大好きハナクソボンドG17を、本当にべたつかなくなるまで
もう本当に少し不安になるくらい乾かしてから一気に圧着すると
驚く程キッチリくっつくよ。
ちなみに鉄板ベースに比べてウレタンは少し乾燥するのが速いので、僕は先に鉄板に塗ってから時間差でウレタンにボンドを付けてます。
こういう指示を裏と表に書いてあるのはとても親切。
僕は全日本うっかり選手権関東地方代表なので
とても助かります。
このベースにさらに何種類かのウレタンを組み合わせて座面を作る。
厚みを持たせたい部分とすっきりしたい部分を
あらかじめ考えて、その通りにシェイプして行く。
削り過ぎたのを盛るのは手間だし時間がかかるので
ここでの予習というかイメージはとても大事。
すでに搬入までそんなに日がない。
一番エンドの部分の盛り上がり加減に悩んでいたら
レイズさんが少し固めのチップウレタンをくれました
これで作ると、強く張る表皮に負けないで形状を保ってくれる。
こうやって仮止めして何度も写真で確認。
だんだん形が見えて来た嬉しさと
焦る気持ちが行ったり来たりしてた11月末。
もうシート以外は全部自分で完成に漕ぎ着けなくてはいけない状態で、
けっこう追いつめられた気分だった。
バイザーの鋳造やり直したり、エンジンに色塗ったり
やりたくない事がたくさん残ってたっけ。
今になってこの写真見るとその時の感じを思い出す。
僕の場合、全力でこれだけやるわけにいかない。
生活のためにお金を稼ぐ仕事をしながらなんとか時間を作って作業して
それでも各方面に協力してもらって
超早朝から朝までと午後遅くから夜中まで仕事して
真ん中の時間で隣がパートに出てる間はバイク作り。
ホント早く引っ越したいよ。
その間にAkoさんのステッカーやったり、
これ普通にテーブルに置いてある解像度の低い写真から起こしたんだぜ。
いよいよ野口装美に送って革を作って張ってもらう前の状態
切り返しの位置や細かい指示をウレタンに直接書いて、
さらに
こういう感じで、写真にマンガを書き込んで送り出す!
みんなもなんとなくイメージがつかめるかな?
表皮には革屋さんでかなり時間をかけて選んだ本革を送る
座面に使う分は半裁って、牛の半頭分を大きなまま、
サイドも小さい牛の一頭分を送る。
ワンオフってお金も手間もかかるね。
数日後、野口装美からこんな感じで写真が送られてくる。
テンションがかなり高くなる!
ここで再度縫い目の位置や形なんかを細かくリクエストする。
もう少しつづく…
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