エアフィルターが汚れて来たので洗います。
写真はないけど中性洗剤でウレタンを洗って、乾かしてから
オイルをさっと行き渡るくらい与えて元に戻す。写真だとわからないけど
キャブの中がススで真っ黒だったり、
ミクスチャーの穴から茶色い汁が垂れて乾いてたので
キャブクリーナーで分解清掃。
作業中は手がぐちゃぐちゃになるので写真はないよ。
外からクリーナー吹いたくらいだと
下の写真くらいしかきれいにならない。
中まできれいにして、小さな穴を掃除して元に戻して
ポイントを掃除して、ギャップを調節。
まだ使います。
ポイント式はキックでのエンジンのかかりはいいし、定期的にメンテは必要だけど、
それさえしていればまだトラブル起こしたことないし、
スペアも簡単に持ち歩ける。
エンジンだってとりあえず排気量が1200ccあるので、怖いくらい加速する。
そしてなによりシンプルで安い、信頼のメカニズム。
100%の能力は発揮してないかも知れないけど、
いつも3割打ってくれる打者のような安心感。
出先で壊れたり調子悪くなった時になんとか直して帰れる仕組みに
とても魅力を感じる。
このへんは好みの問題。
FTRならデジタル進角したいもんな。
さて、作業はまだあってタンクの前のマウントのボルトなんだけど
本当は恥ずかしくて言いたくないから級数をさげて書くと
フレームに穴開けてただタップ切って使ってた。
リアはナット埋めて溶接したんだけど、前側は
鋳物風モールドみたいなことしちゃってたし、とりあえず使えるまでタップでいこうって思ってたんだ。
3年経っていよいよ前側のネジがバカになって
紀伊半島に行った時高速道路でなんかタンクがガタガタうるさいからビニールテープで
前をグルグル巻きにしてさらにジップタイで固定してた。
日本のビニテってすごくいいからさ、それから全然問題なく使えたんだぜ。
偽の鋳物テクスチャを剥がして、長いナットの反対側を丸くしたやつを圧入、
周りを溶接します。
やっぱtig溶接機が欲しい。
すこし長い部分は金ノコで切ります。
スパッタを落としてヤスリで磨いてざっと黒く塗って出来上がり。
ちゃんと留ってる。
昔のシートがまだ豊田さんの家のソファだった頃、ネコが引っ掻いたところから切れて
穴が開いたので、分厚い革を裏から当てて修理。
あと触る度に手にビリビリ来るプラグキャップの線を(銅線がちょっと出てた)直して
ぶらぶらしてたハイパーコンデンサを固定したり、
ブレーキワイヤーを調整してあちこち油差して定期メンテは完了。
ぜんぜんきれいなバイクは求めていないけど、
よく手入れされた感じが好き。
エンジンがどろどろとかはあまり嬉しくない。
この犬号、完成してしばらくは、自作のワイヤーのハンダが取れたり、
テーパーベアリングを使ってるスイングアームのボルトが緩んだり、
エンジン始動のことばかり考えて点火時期遅くしすぎたり、
このバイクと僕のセッティング的なトラブルはあったけど、
大事なところが壊れてレッカーとかは一度もない。
タイヤ交換の時にグリス入れかえたり、何度もトリプル変える時に分解掃除したり、
ブレーキや配線も静かにリニューアルしてる。
まさに僕好みの世界に一台の犬号。
そんなにきれいじゃないけど、
行きがかり上、ひどい目に遭って宿無しになった人と、
自ら進んで小さな荷物で暮らす旅人くらいの違いで、旅人寄りのバイクなんだ。
どちらも小汚いし、お金なさそうだから、
うっかりした人は一見して違いはわからないかも知れないけど、
そのくらいの違いがわかる人にわかってもらえたら
いや特にそんな違い誰にもわからなくていいぜ。
全部終わったら片付けて、寒いのに工具持って試乗して
ちょこちょこ調整して完成。
またタンク作りたくなって来たな。
No comments:
Post a Comment