Thursday, March 15, 2012

広島 Hiroshima 07 原爆ドームへ

原爆ドームに向かう。
旅の道連れは大神戸共榮圏御一行様

路面電車の石畳
歴史を感じる

こんな電車に乗りたかった

これもいいなあ

見えてきた

道路からはこちら側が見えている。

爆風と衝撃でひしゃげた螺旋階段
爆心地付近は3000〜4000℃にもなったという

核兵器廃絶を訴える高校生
こんな年頃の学生さんも意識は高い



ドームのすぐ横にある丁字型の相生橋
この丁の字が爆弾投下の目標になったと言う。


チェコ人の建築家ヤン・レッツェルが設計した建物だった

ドームは楕円だということをここに来るまで知らなかった


この建物のほとんどの部分は爆風で上から押しつぶされるように倒壊している。

元はシンメトリーな美しい形の建造物だった。

この中にいた人たちおよそ30人は全員亡くなったと言われている。





こういう写真を撮ってる様子は
きっといやらしいおっさんに見えていることだろう

赤間さんの線量計は0.17マイクロを示している。
東京の我が家より高い数値。
今回の事故の降下物の影響なのか、付近の原発から毎日数億ベクレル垂れ流されたものなのか

軍需工場で働くなど勤労奉仕をしていた学生たちは、この原子爆弾で6000人以上亡くなったという。

この爆弾は、非戦闘員の市民を狙ったもので、街ごと滅びるように多くの人が亡くなった。戦争の一番の被害者はいつでも弱者なんだ

紛争の解決手段として戦争を選びたがるのは、
いつも国家権力の側にいる強者だ
「国のメンツを守る、国策」いろんな理由はいくらでも作れるが、
紛争は紛争、でも外交努力や交渉の力で解決できないで、何が文明人だ。
その一方で武器の持つ機能の美しさ、かっこよさもあり、
矛盾する自分であるのだが。

戦争にはものすごい利権が絡んでいる事も忘れてはいけない。
軍服、装備、大量の兵器、そして大砲の弾
天下の財閥三菱は「国家のために」と無料で零戦を作ってくれた訳ではない。
国民から税金を吸い上げて、国家のメンツを守るという理由で財閥に流す。

財閥と官僚、政治家は大変な利益を得て、安全な場所でのうのうと過ごし、
国民は無償どころか大切な命まで差し出す。
国や家族を守るために出征して、原子爆弾で街も家族も焼き殺される。
大好きで大切な国が破壊され尽くす。

この構図、僕には原子力政策や除染事業とそっくりに見えるんだが。
「原発は国策です」
「電気が足りません」
「国家の威信にかけて原子力政策を守る」
効果のない除染に何兆円もかけて、こんなに苦しんでいる人たちがいるのに再稼働のことしか考えない政府。
産業としての兵器を自動車に置き換えてみたら再稼働を強く主張する経団連の考えてることは同じだろう。

僕は日本について、右か左かと問われたら、右に属する考えを持っている。
しかし、国を愛する心という大義に国家、国策という耳触りのいい言葉を利権に結びつけて
特定の権力者の利益のために国民を不幸にすることには反対だ。
広島の被爆者の人たちは自分の利益になることを「国策」と称する権力者の犠牲者だ。


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