Tuesday, February 5, 2019

どうなったら完成なのか?サン・テクジュベリがInuChopperに及ぼした影響。

ここにエンジンがある。
フレームを用意する。
サスペンションや車体を構成するものを用意する。
キャブレターやマフラー、電気系などエンジン始動に必要なものが揃う。
全部を組み立ててみる。
燃料を入れるタンクやシートが付いて座れるようになったり、フェンダーが付いて走りながら泥が飛んで来ないようになる。 ブレーキも付いて止まれるようになった。
ライトは必要かな?バックミラーはどうしようか。
だんだん取り付けたいものが増えて来る。

では、どこで完成!としたらいいのか。
僕が大好きなサン・テクジュベリはこう言う
「完成とは、付加すべき何もののなくなったときではなく、除去すべき何もののなくなったときに達せられる」

 いろんな部品をくっ付けて、必要なものが全部取り付けられた時が完成!と思いがちだけど、いらないもの、不要なもの、あると便利だけどなくてもなんとかなるものとか、
余計なものを全てを取り去って、一切の無駄がない状態になった時が完成だと。

彼は飛行機乗りだったから、重量の観点からも無駄なものは何も持たないし取り付けない、という考えもあったかも知れない。
小説家(星の王子さまくらい君だって読んだ事あるだろう?)だから、無駄な文を省いた推敲の完成という意味もあっただろう。


バイクの改造にも通じるはず。元々完成しているバイクを買って来て、いろんな部品をちりばめるように取り付けて、それがカスタムの完成と思う人もいるだろうけど、僕はサン・テクジュベリの説を信じている。



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