Sunday, September 1, 2019

レーシングフレームを手に入れた話 その3 値段と値打ちに関する考察


もう9月かよ!ホットロッドショーまでもういくらもないね。
9月はレッドブルに集中するから
実質あと2ヶ月で仕事がなくて使える土日は6回くらい。
ケツに火がついてきたようなムズムズする感じだぜ。

しかし結局のところアマチュアの僕がそんなに毎年のように
たいしたことないバイク作ってショーに出す意味あるのか?
そんなの親しい人に見せたりしたらいいだけじゃないの?
知ってた?日本一のカスタムショーだけあって、ムーンアイズのエントリー費は
バイク出すのに2万円、物販ブースなんて5万円もするんだぜ。
ま、見本市とかは何十万もするけど、乗り物のショートしては高い。
みんなで出せば多少割り勘になるけど、バイク一台当たりの費用は変わらない。

物販の売り上げだけ考えたら、自分だけのお店の時の方がやっぱりいいんだ。

もう実際なにが正解なのか、よくわからないのである。


さて、新しいバイクのエンジンをどうするのか?

トライアンフなんて積んだら高く売れそうだって?
そう、やっぱりこの日本では国産より外車の方が値段が高いのである。
もちろん外車にはとても魅力があるよ。

値段って意味では確かにそうかも知れないけど、
じゃ、値段=値打ちなのか?
僕は別に哲学的な話をしてるんじゃない。
値段が高いものほど本当にそのものに値打ちがあるか?
君が持ってる革ジャンの値段が誰かのより高くても安くても
そんなのはひとつの基準でしかない。
どっちが自分にとって値打ちがあるのか?
それがわからないと何十万も革ジャンに突っ込んで、
それでも自分のよりもう10万円高いのが偉いような気分になってしまう。
着やすくてカッコ良くて、着ていて気分がいいのが一番なんだけど

ものの値打ちってのはその人にしかわからないしね。

僕にとっては年式や馬力や市場価格もさることながら、
シンプルでよく走るカッコいいエンジンはそれだけで値打ちがあるってもんだ。

さて、このフレームとの組み合わせで僕的にカッコいいと思うのは2ストロークエンジン。
周りに2ストの人も少ないしオイルインじゃないこのフレームにはやっぱり元通りの2ストがいいのである。

それにさ、これは好みの問題かも知れないけど
フレームとタンクの縦方向に空間と言うか、隙間が大きいこの時代の2ストフラットトラックレーサーってたまらなくカッコいいんだ。

この辺の好みの話は、もうけっこうマニアックな感じになって来てるし、
僕自身が元々全然多数派じゃないから一般的にどうかは全然わかんない。
ただ僕がカッコいいと思うのがこういうスタイルってことで。


現にアメリカではブルタコの古いエンジンでフラットトラックをやってる人が結構いるみたいだよ。

というわけで、エンジンは2サイクルエンジンで行きたいなってのが今の希望。もちろんXR600だってXS650だっていい。でもちょっと軽めの低重心な2サイクル空冷エンジンっていいと思うんだけどな。


______◇______


この間のボディチェックの結果、このスイングアームのパッチ溶接された部分は、クラックの修理じゃなくて、作られた時よりさらに太いタイヤを履けるようにするための改造だったことがわかった。カッコいいことするじゃん!

確かに、丸パイプを直線的に切り落として、鉄板でフタがしてある。外側には半割したパイプを溶接して補強にしてある。多分これで片側7〜8ミリは幅広いタイヤが履けるようになったはず。
メッキの青サビとパイプの赤錆は丁寧に磨く

ニッケルで再メッキしたらどうかって?
せっかくだからこの雰囲気のままで
きれいにしたい気分なんだ。
またしてもショーでの見栄えはあまり良くない事確定。
好みで作ってるから仕方ないよな。


それでも結構頑張って磨いたんだから。
こんなところもバラしてコツコツ磨いてやる。

何か溶接された跡があるね。
リアショックの取り付け部分もまるで原付みたいなサッパリした作り。



きれいになったところでもう一度組んでみる。
なんだか全体的に活き活きしてきたように思えて僕もうれしい。
眺めたらまた分解して、フレームは小屋の天井からつり下げて、外装は部屋でまたきれいにする。

前にも書いたけど、自宅でコツコツやるカスタムってこういう組みばらしを何回も根気よくやることがかなりの割合を占めてる。
今回は根気と執念とも言える掃除と磨きの繰り返し


かなりきれいになったと思わない?



これが買った時。
ハットリさんもネットの画像見て『うわーこれサビサビじゃん!』って言ってたっけ。
なんつーか、こうツヤがあるっていうか
生気を取り戻したって感じがしない?


外装もけっこうきれいになったんだけど
なんだろ、このサフェーサーみたいな、パテみたいなのが頑固で落ちないんだ
アセトンやトルエンみたいな、これが落ちる薬品は強力過ぎて下地のFRPやシートの革を溶かしちゃう。
それでもどうしても取りたい部分は一部合成皮革のシボがなくなっちゃったり、
赤い塗料が取れたりした。
カッターの刃で下地を傷つけないように根気よく少しずつ削って
あまり強くない溶剤でカスを拭き取るのがいいみたいだ。


フォークのカバーも家に来たときは黒かったけど、実は赤だったって言ったよね。


暑い夏の日、葡萄棚の下でひたすら磨いて掃除してまた磨く
暑くなって苦しくなったらぶどうの実をいくつかつまんで休憩する。
冷えてはいないぶどうだけど、こういう時はホントに身体に染みわたるおいしさなんだ。


だいたいこのくらいにしとこうかな。
あとエンジンが来たらマウントとかは考えなきゃいけないしね。
と言う訳で次はエンジンの話をしよう。


Friday, August 30, 2019

レーシングフレームを手に入れた話 その2

横浜のバディカスタムサイクルスでのボディチェック風景
奥に見えるのはウラシマ君
このフレームを見てこんな素敵な絵を描いてくれました。

すごく良くない??
これこのままTシャツにして着たい!!
パブロフもフレームもRS600Dのエンジンも全てがいいね

あるところにはあるシリーズ
こんなカッコいいタンクが奥から出て来た

イカしたキャップが2個!

なんとトレーシー製のタンクなのである
FRP樹脂で出来ていて、このデカールは樹脂に封じ込めてあるんだ。



こんな色もいいね!
あまりにも似ていると思ったら、形もそっくりなんだ

ちょっと赤い方が大きいかな

福田さんが秤を持って来て測ってくれたよ

27キロ
セリーアーニの35ミリフォークと
ARCESだっけな、のトリプルツリー付きでこの重さ
正直なところ全然軽くない。
この重さはスポーツスターのフロントフォークなしよりちょっと重いくらい
むむむ…である。僕の冴えない顔をめざとく見つけて
あんまり嬉しくなさそうだな!ってうれしそうな福田さん。


無理もない、こんなでっかい490ccもあるエンジンを載せるんだから
フレームだって頑丈じゃないとダメなのだ。
でも、その分頑丈なら簡単にヒビが入ったりしにくいってことじゃん!

マウントの形も上の赤いバイクと同じである。
エンジン何積むの?なんて話で盛り上がる。
そうだなあ、XR600のエンジンがあるから600かな、とか
元は2サイクルエンジンだったからやっぱ2ストでしょ。なんて話で
まるで高校生みたいに楽しくなっちゃう。
なんでも計画立ててる時、やる前が一番盛り上がるもんだよね。


と言う訳で僕はガラクタをクルマに積んで帰るのであった。

帰る前にサクッとバディにあるかっこいいバイクの写真を撮って帰る。



この日はクイックチェンジの仕組みも詳しく教えてもらった。
なんて言っても僕がクイックチェンジ持ってるんだから知らなきゃ困るのである。
スプロケットは1Tいくらでアメリカで作ってくれる。

ブレーキ側もこんな感じ、
手前の大きな板状のナットを回すとディスクもスプロケットも簡単に交換できる。


ブレーキのマスターシリンダー


ここら辺も今まではただ憧れて見てたんだけど
僕もこういうの作らなきゃいけない。


たまんないねこれ。

ここで押してブレーキがかかる。
このあたりは穴が幾つあって
一番いいレバー比でブレーキを設定できる。

ここにもいいフォークが
「あるところにはある」なのである。

福田さんウラシマさん、嶋さんありがとう!









Sunday, August 4, 2019

レーシングフレームを手に入れた話


トラックマスターらしいということでこんなフレームを見に行って



連れて帰って来てしまった。
だって押して歩けるし、カッコいいんだもん。
でもこれ以上バイクは増やせないので、まずはきれいにしてからバラバラにして床下に隠すのである………


ウソ
直して乗るよ。元は2ストを積んでいたというフレームだけど、
見た目はけっこう大きい感じ。



スポーツスターと比べてもあまり変わらない。


素敵なシートカウルの下には
プラスチックの部品が


このマーク、MAICOのマークらしい
ヨーロッパのフィンのでっかい2ストエンジン


CYCLE CRAFT
今はなさそうなメーカー
形はチャンピオンに似てるかな。







タンクの下には、カリフォルニア州ノースリッジのなんとかマスターレーシングフレームと読める



放置が長かったのか、カサッカサになってるのう



ささっと磨いてBUDDY CUSTOMで身体検査!

続くのである。

TRACK MASTER 部分



フォークは奇跡のコンディション
実はストロークするところに2カ所点錆があるんだけど、自分で乗るなら仕上げてオイルシール変えたら大丈夫な極めて小さいもの。
カバーの下をめくるとキラキラしたニッケル鍍金が現われた!
昔は全体がこんな感じだったのか。



今の表面はこんな感じ。
全体的に青サビに覆われてる。青サビだけ取り除いて、
再メッキとかしないで、歳月と添い寝した仕上げを目指すのである。


外装も台所で洗ってからワックスをかけて磨いた

このあたりは目立つから


ボンスターで根気よく磨く
ここでやけを起こしてペーパーなど使うと
せっかくのニッケル鍍金が削れ落ちてしまう。
ボンスターと真鍮ブラシ、ピカール。




TRACK MASTER独特の補強プレートも


おや、タンクの裏側が叩かれてボコボコになってる。


下のフレームをきれいにするには



まず真鍮ブラシで汚れとサビを落として


秘密の薬品ブルーマジック



だんだんきれいになって来た!
地道な作業ですな。

続く