Tuesday, March 4, 2014

仕事で作るものと、自分のために作るもの。

ハロー自作派のみなさん。
インスタグラムを始めたって書いたら、何人かの人がフォローしてくれました。
この場でお礼をいいます、ありがとう!
そしてフォローしてくれた人の中にエボスポーツを自分で改造してる人がけっこうたくさんいることがわかって僕はとても嬉しくなった。
ここにいたのか!!って感じです。どうぞよろしくお願いします!

今日は仕事と作業の話を少々。
僕は基本的に仕事の依頼は断らない。
ま、もちろん評価の絶対数値はお金だし生きる為に必要なものだから、条件の合わない仕事はできないけど、
自分の仕事が誰かの役に立てるなら喜んでやりたいし、オラァみんなが思うほどは怠け者じゃないんだぜ。ま、あくまでみんなが思うほどってとこだけど。
で、仕事で絵を描いたり、お客様の要望にお応えして映像を作ったら、その後はバランスを取る為に自分のために絵を描く。
どうしても依頼あっての仕事だから自分の思い通りに出来ない事も多いし、むしろそんなことばっかりだ。
それで「ああ、思い通りにやらせてもらえない!」なんてストレスを溜めると次の仕事に影響する。
文章も、イラストも音楽も映像も全くの白紙にイメージを描き上げる事でお金をもらっているので、気持ちが塞いだりぐったりするとやりにくくなるんだ。
だからぐったりするものは絶対見ないし近寄らない。
7thHeavenの彼もそう言ってた。彼もゼロから作る仕事だからテンション下がるものには絶対近寄らないように気をつけてるって。
せっかくの仕事がそんなストレスになってダメなスパイラルに入るのはバカバカしいし苦しいので、寝る間を削っても自由に何か描いたり自分のために何かを作る。
前に紹介した馬蹄型コインケースや最近のステッカー、鋳物、バイク作りもそう言う意味での絵の一環なんだと思う。
もちろんお金をもらってやる鋳物やシャツはまた別なんだけど、モノを作るという行為そのものは僕にとっての治癒につながる気がする。
あとは簡単な英語をやってみたり、単語なんか覚えてみたり。
頭を使うのも僕にとってはストレス解消、イヤな事を頭から追い出すには別の事を詰め込むのが一番いいがする。
何かを作る事はとても苦しい部分もある。ストレス解消に苦しい事をするなんて間違ってるような気もする。
でも、僕は仕事のストレスは仕事で解消するのがいいと思ってる。
で、最後にみんなで遊んだりバイクに乗ってさっぱりと開放する。
よくストレス解消にボンヤリテレビを眺めるのがいいって人がいるし、うちの父親もそうだった。
僕にとってのテレビはストレスの種にしかならないのでこれはダメみたいだ。


今、自分の寝る時間を削ってやってるのはタンクの造形に関する考察。


去年の横浜の前日、河田さんと一緒に零戦を見る機会があった。
彼は外装に悩んでる僕を展示してある零戦のところに呼んで
輪郭と面の構成について言葉少なくアドバイスをくれた。
「こうしたらどうか」と言うことではなくて、
実際の機体を見ながら「ラインの流れをどう感じるか?」というような話をして、
表層はボコボコでも一歩離れてその下に流れる大きなラインと造形を感じさせることができたら
技術の巧拙は関係なく素晴らしいものができるはず、と言ってくれた。
その時にボンヤリと感じたイメージをなんとかもう一度捕まえようとしている。

完成形は頭に見えている。
で、今自分の技術がなくてヘンテコなボコボコのタンクがここにある。
では具体的にこれをどうやって完成イメージに近づけて行くか、
そこが一番の問題なんだ。」

考えてるだけじゃなくてマンガやイラストを描いたり、
タンクにボール紙貼ったりしてイメージの尻尾をつかもうとしてる。
その尻尾はとても細くて透明で、強くつかむとすぐちぎれちゃうし、
もたもたしてるとすぐに見えなくなってしまう。
本当はそんなマンガやボール紙もここで紹介したいんだけど

そのために写真を撮ったりとかやってるとなかなかイメージを捕まえられないので、
もう少し作業が進んだら再現フィルムでお目にかけます。

自作派の皆さん、もうすぐ春が来ます。
バイクが最高に気持ちいい短い季節がそこまで来てる。
がんばって仕上げて、春は自分が作ったバイクでいろんなところに行こう!
ではまた。


今日は、その時撮った機体の写真の一部を見て下さい。
ちょっとずつアングルを変えて撮ってあるので
続けて見る事でなんとなく立体的にイメージがつかめるかと思う。














































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