リアフェンダーの高さとタンクの大きさが決まらないと
どうしても取りかかれなかったから
いよいよシートを作らなくてはいけない。
これはしばらく前の話。
鉄板はだいたいの形に切ったら段差になる部分を曲げて、
端は切れめを入れて箱状に内曲げして溶接で繋ぐ。
こうやって箱になっていくとどんどん頑丈になっていく。
少しくらいねじってもびくともしない。
シートの真ん中へんはこんなに叩かなくてよかったな。
ベースの内側にボルトを仕込んでこれでシートを固定できるようにする。
ここはしつこいくらい何度も形を合わせる。
ためつすがめつ何度もバラしては合わせる。
っても僕はこのバイクに関してはかなりしつこい。
ベースがだいたい完成
ウレタンを貼る。
ご存知ハナクソボンドG17を塗ってちょっと乾かしてから圧着!
ベースに先に塗ってからウレタンはあまり乾かないうちに圧着するのが良さそう。
ウレタンは今回特別にシートを張るために用意してもらった。
僕がシートの製作をお願いした野口装美は、バイクや四輪のシートのカスタムを行う
ファクトリー。
野口さんは自ら海外ラリーに参戦する本物のライダー。
本人も今回シートを製作してくれる職人さんもハーレーに乗っていて、
もちろんチョッパーショーでも野口装美のシートを見る事が出来るけど、
パリダカールラリーやBAJA1000(バハって読んでね)やX-GAMEで活躍する
海外のトップチームのシートを作っているブランドなんだ。
今年のダカールラリーにエントリーするHONDAワークスマシンのシートもここで作っている。
シートによってスポーツ走行のポジションや乗り味、体重移動のしやすさなんかが劇的に変わる事があるし、ケツが痛くなるまでの時間もかなり違う。
ここではライダーの感覚的な要望に具体的な対応策を提案して、対策を講じてくれる。
以前海外のレースに出た時や、今も国内で使うオフロードバイクのシートではずっとお世話になっているんだ。
ただ、基本的には自作のベースに自分でウレタンを盛ったような
持ち込みの受付はしていないので、今回は特別にやってもらった。
粗く切っておいてキッチリ固定しておく。
盛りたい部分は積層して
一番後部は革を張る時にも乗る時にも少し強くなるよう、
レイズのよしみさんから頂きましたチップウレタン。
この後形状をシェイプしてバイクに乗せてみる
ちょっとこういう雰囲気が欲しくて
革は本革で2色をリクエストしてみた。
座面とサイドの間にはタックロールのないフラットな面を入れてもらったり、
後部は少しTTシート的な切り返しをリクエストさせてもらう。
こちらもシートが完成したら続く…
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