先週雪が降った北関東で某山まで行って雪遊びをして来ました。
メンツは古くからの友達3人と僕の計4人。
彼らとは、よく考えたら20年以上前からの付き合いで、
一緒に外国のレース行ったり、
何年か前には近所に住んでて毎週のように山に走りに行ったり
水戸から東京まで引っ張り出して飲みに行ったり
毎日電話してたり
仲良しの友達なんです。
みんなはバイクの腕前もかなりのもので、
今日の泣かされ役は完全に僕な気分。
朝5時起きで出発し、
途中友達の修理工場で4輪のスタッドレスタイヤを4本組み替えてもらう。
これは今回の走りとは直接関係はないんだけど、
大事な用事でもある。
9時前にはもう2人の友達もやってきて
いよいよ出発!
そこから約2時間少しで山に着いた。
途中の林道から河原を見たら
雪の中でキャンプしてる人たちを発見!
と思ったら彼らも別の友達だった。
なんだろうねえ…
ふもとは日陰にちょこちょこ雪があるくらいだったのに
林道を登って行くと真っ白に雪が積もってる。
そこでバイクをトラックから降ろしたんだけど
ともかく寒い!寒過ぎる。
暖かいクルマのなかでぬくぬくしてた身には寒風がこたえる
しかし、今日の首謀者は僕、仕方なく、
カチコチに冷たいブーツを履く刑罰
氷の上でパンツ一枚になって着替える刑罰などを受けながら
なんとかモタモタ支度。
持ち物は簡単な工具とヘッドランプ
プラグのスペアとエマージェンシーブランケット
それに飲み物とおにぎり3個
小さく畳んだダウンの防寒着など。
10年くらい前の11月のある日、
地方の登山道で大雪に見舞われ、春までバイクごと氷浸けになりそうになったので
とても用心深くなってるのだ。
今日の愛機はこれ
YAMAHAの10年落ちWR250F
こいつは実にあちこちよく壊れるけど
セルスターターとすばらしい足回りが買われて
現在の主力戦闘機になってる
タイヤの回り止めビードストッパーは、こことスイングアームの陰になってるとこと
合計2個付いてる
こんな気持ち良さそうな所を
バーッっと走れるのは最初の二人だけ。
轍のないところには自由なシュプールを描けるのだけど
誰かの轍にフロントを取られると、あっという間にバランスを失って
バタ足になるか、
コース脇の吹きだまりに直行することになる
こうなっちゃうともう押し出さないと乗ったままでは進めない。
一旦バックするか右の固い所に引っ張り上げて
再スタートを試みるよりないなあ…しかし雪の抵抗はすさまじく、
にっちもさっちもいかないので、しばし放心。
そこにカモが600に乗ってやって来るので
すかさずお願いして引っ張りあげるのを手伝ってもらう。
何度か降った雪は溶けて氷の塊になり、その上にまた雪が積もって…の繰り返しで
氷と雪の層になってる。
氷の上からの再スタートはすごく難しい。
あっと言う間につるつるの氷盤になってしまうので
少しはずみをつけながら、そっとクラッチを繋ぐ。
もしもの氷の上の登り坂から再始動できるヤツがいたら
そいつは相当うまいか、スパイクタイヤを履いてるかのどっちかだぜ。
タイヤで下の地面を掘りすぎると膝まで埋まるような雪のところもある。
この辺は乗って行けるけど
快適に飛ばすというより
吹きだまりが波みたいになった乱氷帯を乗り越え乗り越え前進するんだ
そして何より大切なのは
「平常心」
前に誰かが見えて追いつけそうな時
すこしスケベ根性が出るとあっという間にバランスを崩してしまう。
日当りのいい場所では雪がとけていて
束の間のオアシス気分を味わう。
さっきまで凍えるほど寒かったのに
今はもう暑過ぎるくらい。
林道の終点まではほんの数キロなのに1時間半以上かかって到着
ここから凍り付いた舗装路を上がって
いつもいく展望台の下まで。
強い風を北側にある山が遮ってくれるこの場所で
おにぎりのお弁当を食べて、いろんな話をして、
来た道を戻ることに。
上りも大変だけど下りも大変。
重いブーツに雪が付いて
何度も地面を蹴りながらバランスを取っていると
だんだん足が重くて上がらなくなって来る。
さっとステップから足を持ち上げたいんだけど
足が重くて重くて
こんな乱氷帯にフロントを取られながら下って行く。
やっとの思いでクルマまで降りて来て
今日はあまり雪が付かなかったなあ
でもこの辺は完全に氷付け
トラックにまた積んで帰途につく。
友達の家にお邪魔して
晩ご飯を頂いて、帰って来たのは夜12時
すでに肩と腕、背中がかなり筋肉痛になってる。
雪のバイクも面白いよ!タイヤはモトクロスか競技用がいいけどね。
おしまい。
No comments:
Post a Comment