Tuesday, November 18, 2014

タンクを作る #10 コツをつかむ喜び

人間とはゲンキンなもので、あれほど苦手で辛いと思っていたパテも、コツをつかんでくると俄然楽しくなって来る。
僕にとってパテは盛るものではなく削るものと捉えると急に答えが見えて来た。
今までの木型もロウもみんな削り落としながら形を作るやり方で僕は結構得意科目なんだ。
わかったコツはいろいろあるけど所詮素人のにわかパテだから気にしないでください。
作業で大いに参考になったのは中沖満という塗装のプロが書いた
クルマ&バイクの塗装術(グランプリ出版)だ。
これはもう何年も前にバイクのタンクをテキトーに塗るために買った本で
当時の僕には書いてある事が専門的すぎたんだけど、僕はこの中沖満という人が大好きなんだ。
もう亡くなってしまったんだけど、バイク雑誌に連載をしていて、雑誌では塗装のテクニックもそうだけど、昔の面白い話がたくさん書いてあってさ。

年上の人の昔話は得てして自慢話が多くなってしまうけどこの人は本当にそう言う部分がないんだ。
去年新装版が出てアマゾンとかでもあるみたいだから気になる人は読んでみてください。



プロが見たら酷いんだろうけど
だんだん欲しい面が見えて来た。
ここは完全にパテだけで造形する部分


裏側も出来る限り丁寧に
ともかく粉がすごいんだ

あたまもビードを埋めながら全体が丸くなるように

パテの粉もサフのシンナーもパテの蒸気も全て身体に悪そうなので
マスク着用。
ゴーグルもやってみたんだけど汗かいて曇るので却下

だんだん面が現われて来たけど、
ここから大きくやり直す事数回。

でも目的と方法がわかって来たので、次はここ!と決めたらためらいなくこそげ落として
パテを盛って削れるようになって来た。
板金パテって楽しい!
新しいテクニックが身につく喜びと思った形が時間をかけながらも出来てくる喜び。
プロと素人違いはまずかける時間と無駄のない作業。
僕は必要以上にパテを使ってヤスリで粉にしていたと思う。
ここからまだまだ面出しが続く。

さて、こちらはシートベース
こちらも本当に尻に火がついてる。
でもリアフェンダーの高さが決まらないと作れないし、
タンクが決まらないとフェンダーが決まらない。


今までのアルミから鉄でぐいぐい作って行く。

サフ色ですっかり大きく見える

この状態からずいぶん進んで来たよ!



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