タンクの溶接はAKOさんにお願いしたし、
ハードテールの部品は碧南の工場長にお願いしたんだけど
あとは極力自分で作ることにしてる。
もちろん鉄鉱石から鉄を作るようなことはしてないけど
「自作派」を名乗るなら基本的な作業は自分で一通りやりたいじゃん。
今回の自作はシート。僕にはシートのプロフェッショナルの友達がいるし、仕事も文句の付けようがないから、普通にお願いするつもりだったんだけど
シートのベースに取りかかったのが遅いし、どういう仕様がいいのか全然決まってなかったんでどんどん後回しになっちゃったのがひとつ。
あと、このバイクが完成したら時々は今まで使ってた白黒のコンビを使いたいので
新しくシートをお願いするのは贅沢かなって気持ちもあった。
でも、いろいろ理由を付けてても、一番は自分でやってみたかったってこと。
ショーに出すバイクのシートなんだからふつうはプロにお願いするけど、まあいいじゃん。
恥かくのもオレだしさ。
塗装やパテも例によって自分でやってるんだ。
コストもかけられないし、自分のリクエストをうまく伝えられずに、出来て来たのが
気に入らなかったらもう一度やり直してもらいたくなるかも知れないし、でもきっと気が弱いからそんなこと言えないし…
ということで今回も自家塗り。
前からちょっとずつやってたら計画的に終わるだろ?ってのはあまりにも正論。
僕の仕事は大変不定期で、来るときは来るし来ない時は何日も丘の上に立ってマンモスの影を探すような、言わば狩猟と採集の生活なので農耕民族的なコツコツ作業がなかなか通用しない残念な状況なのである。
ネツオのところで切らせてもらった鉄板のヘリを曲げてフラットバーを補強に入れて
スプリングの付け根にナットを溶接したサドル
ちょっとへんだけどまあ気にしないでおくんなさい。
ヘリに穴をあける。
こういう時僕はまず測ったりしない。
理由は面倒くさいから。
そしてきちんと留める場所を選べば自然と左右対称になるから。
フリーハンドでボール盤を使って穴をあけるんです。
もちろんポンチで目印は付けるよ
ウレタンは去年の残りを切ってボンドで貼る。
ボンドは箱に「べと付かなくなるまで」って書いてあるがこれは絶対守った方がいいよ
べと付かなくなるまで乾かして圧着したら
洗濯バサミで抑えたりしないでもきちんと付く。
こんな感じ
その上にもう一枚貼る
削り過ぎた分はボンドで足してまた削る
裏はこんな感じ
切り返しの部分を採寸して紙で型紙を起こして…
今回は豊田君にもらった裏の裏まで本革が使ってある高級ソファが壊れた時に、動物の皮を剥ぐみたいにくるくるっと剥がして取っておいた革。
こういう物が溜まると家がどんどん汚くなるよ。
だいたい一回り大きく切り出したら
表どうしを合わせてミシンで縫い合わせたら
こんな感じになる
これでサドルを包んで、リベットで留めると
こうなる。
イメージは出来た瞬間から中古のシート
ピリオンパッドは合わせるための仮。
これも革で縫うのである。
何をするにも時間がかかるなあ…
続く
No comments:
Post a Comment