Monday, November 9, 2015

スポーツスターのボルトオンハードテールを自宅で作るやり方 その5

今月もLOCOHAMA NIGHT行けなかった…
しかし今は遊んでいる時間はないのである。
空いている時間はバイクを作って絵を描いて仕事をする月間。

さて今日もその過程を見て頂こうじゃないか。

前回下側のパイプのエンド部が上向きに反り返って相当グッタリした僕と犬号だけど
結果からいえば俺はやったぜ!


この日は朝から仕事で作業にとりかかれたのが午後2時過ぎ
秋の陽はつるべ落とし、急いでやらないと真っ暗になっちまう。

ショックでうろたえつつも
まず試みたのが元々のアールに合うまで、ホイールベースが長くなる方向に
ぐいぐいバックさせるやり方。
リアタイヤとフレームの隙間がかなり広くなっているのがわかるかな?

とりあえず形にはなった。

しかし辻褄を合わせるのが目的ではない。
今回僕が狙う大きさと言うものがあるのだ。
それはショートトラック用のダートレーサーのサイズ。
よく大きなスポーツスターにダートトラックのタンクとシートカウルつけてる
あれは大きなトラック用らしい。


小さいトラック用は
今と同じようなサイズなんだけど
去年作った
3/4スポーツスターを作るようなスケールダウンではなくて

小さいけど人間だけでっかく見えないバイク。
あまりに自然に小さくすることにこだわっていると
車体が小さく見えるのはとてもいいんだけど、僕との対比がヘンテコなことになる。
例えば僕よりふたまわりくらい小柄な人なら
スケールダウンは多いに有効な手段だとおもう。
大きなハーレーに小鳥が止まってるみたいな人って確かにいるし
それを緩和するにはスケールダウンありだ。

しかし僕は結構でかい。
バイクが出来てこの一年、いろんなところに言って写真を撮ってもらって
ヘンテコなのは自分が一番よくわかる。
今回どういうのものを作るのかは
完成したらまた説明しよう。


真っ暗な中を組んだりバラしたり仮に溶接したり


ヘッドランプ付けてこんな感じでやってるのである。

日を改めて作業する。
やっぱりここは真横に水平に取り出せるようにした。

シャコマンがないのでバイスプライヤーが大活躍

おおっ、なんか見えて来た!



我ながら単純だと思うけど、本当にうまく行くと気持ちも元気になるし、
やる気もどんどん沸いてくる。
ちょっとうまく行かなかったり、資金が切れたり、時間が取れないと
そもそも自宅でやろうなんてこと自体無理だろう。
お前はバイク屋さんになるのかよ!
こんなに道具だの材料買って何してるんだろ…
なんて呆然と立ち尽くしてしまうこともしばしば。

自分のやる気は自分で出すしかない。
ゼンマイ式である犬チョッパーは、自分のネジを自分で巻かないと
すぐに止まってしまう。





下に二枚写真を並べるよ。

下が直す前

上が直した後

作業中は全然写真を撮る余裕がなかったんだ。
何が一番違うって
リアのアクスルに向かうパイプの角度、これが違う

アクスルプレートの上側のパイプを見たらわかるかな。
ここで上側に伸びる部分を3センチくらいカットして
その部分からの立ち上がり角度を大きく、急角度にした。

結果として短いホイールベースでもバイプの三角がきちんとフレームのマウント穴と合うようになった。
ほら、上と下の写真では、上側パイプの角度が違うでしょう?

上のパイプは延長して位置を合せたのでアクスルの高さが少し下がった。


対策前はクランクケース上端の延長上くらいの高さにあったアクスルが
ドライブスプロケットの上端くらいまで降りて来た。

相対的には車高が少し上がることになるけど
全体のバランスを考えたらこっちの方が自然に見える。

下の方が全然ホイールベースが長く見えるけど
これはリジッドフレームの角度が作る錯覚。



リアタイヤとフレームの距離やオイルタンクとの重なり具合を見るとほとんど同じなのがわかる。

本当に印象が変わるよね。

ただ、リアタイヤの位置はかなり下がったので、
相対的に車高はけっこう高くなった。

けっこう大変だった作業だけど、
言われても誰も気が付かないくらいの話かも知れない。
僕が気が付いたら直すし気にならないなら直さない。

こういう失敗はもう少し広いか、高い台に乗せたら始めに気が付く。
確認する時にもっと寝転がったり、いろんな角度で見たら気が付いたかも知れない。



もう変な感じに反り上がってません。





ほら、真横から見てもフレームのラインは自然で窮屈な感じもない。

それに角度を大きく変更したリアのループも
不自然な加工の痕跡はないはず。
ここは裏に板当てて補強した方がいいかも。

うれしくてたくさん写真撮ってるけど
真っ暗で何も写ってないね。

暗いのにまだ撮ってる。
次回はフレームを溶接するにあたって一番重要な
レベルと角度、チェーンラインを合わせるやり方について。

ちょっとホッとしてつづく…

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