Wednesday, May 22, 2013

時計の話

おはようございます。
今日は午後出勤だから午前中は作業するよ!
住宅地なので音を出せる時間まで日記でも書きましょう。

今日はストラットの加工と、フェンダーを仮でボルトで留められるようにする。
今までは手袋挟んだりタオル入れたりガムテープで留めて眺めてたんだけど
どうしても毎回違ったところに付くので正確な判断ができない。
もちろん仮固定だからちょっとした締め直しで位置は変えられるようにね。



今日起きたら時計が止まってた。
僕が使ってるのは
オメガやロレックスというような舶来じゃなくて
セイコーのシルバーウェーブっていうダイバー型のクォーツ。



中学に入学したとき、父親に買ってもらったんだ。

この時計をもう33年使ってる。

当時の定価が38000円
今みたいに安売り店もなかったから、ほぼ定価で買ってもらった訳だが、
今、自分の子供に今38000円の時計は買えないよなあ。
昔のお父さんはすごかった。

もちろん買った時からこんなに傷だらけだったわけじゃない。
中学生のとき自分でドリルでベゼルに穴を開けて夜光塗料を仕込んだり、ベルトもダメになって交換したり、ダイバーウォッチに憧れてウレタンのベルトにしてみたこともあった。

傷だらけだけど、年に何度かスーツを着る時でも、この時計で行くし、
見た目が相当ポンコツになってきた自分にはこの時計が一番ピッタリくると思う。
金属を削るような時、バイクでレース出る時や海外に行く時はもったいないからはめてないけど、ふだんはこれ使ってる。

時々電池が切れたタイミングで外国の時計が欲しくなったこともあったけど、
ある時、社長やってる仲の良い友達が、パートナーから誕生日に時計をもらって
その時「外国の時計してるより国産の方がかっこいい」と言うような意味のことを言われたって、うれしそうに見せてくれたのが高級セイコーだった。

至って単純な僕は「そうだそうだ!オラァ舶来なんてがらじゃないな」と思って買い足すのはやめにして、また電池を交換した。


最近は時計を磨いてきれいにするサービスもあるらしいけど、
これは磨くことはないだろう。

6時のところにある傷は、鎌倉でテトラポットの隙間に落ちそうになった時に付いたんだ。あの時はヤバかったなあ、なんて思い出も一緒になってるしね。

父は僕が30年以上この時計を使ってるのを知ってとてもうれしそうだった。
多分もう、それだけで元は取れたんじゃないかな。


前に聞いたら服部時計店みたいなところでオーバーホールするとこの手の時計がもう一つ買えるくらいだと言うけど今回は思い切って出してみよう。




さあ時間だ
今日も鉄を削ろう!

4 comments:

  1. 涙が出てくるくらいに良く解かる…。

    今日も元気の出る記事を有難う。

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  2. Bowさん 長く使えるものはいいですね。

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  3. あんたやっぱり素敵な奴だよ!
    欲しいなんて一言も言ってないのに父親が買ってくれた物が時計と自転車だった。
    自分も息子に買ってあげたいな。

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  4. UKYさん おばあちゃんが万年筆くれたり、オヤジが時計くれたりするって、これから先、自分の代わりに息子や孫のそばにいてくれる何かを渡したい気持ちなんだと、
    最近やっと気が付きました。
    歳を取るってのも悪くないね!!

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