いかにもチョッパーな感じだし、
フォークが普通でも長く見えるし、
長かったらもっと長く見えるし。
それはハーレーのことやチョッパーのこともよく知らない頃からそうだったと思う。
だから初めて幅詰めトリプルを見た時には驚いた。
あ、これ切って詰めちゃっていいのか!
なんだかコロンブスの卵みたいな話で、
幅狭いのが良いいなら切って詰めるだけのことなのか!
ホントに新鮮に驚いたし、カッコいいと思った。
それから大神戸共榮圈の河田さんと仲良くなって夜に飲みながら長電話してたら、
「今度、ナロートリプル作りますよ」
これが彼が作ったナロー41トリプル なんと鉄の塊から削り出してある
なんて事も無げに言うのを聞いてまた驚いた。
作るって何よ?
トリプルツリーを丸ごと作るってこと??
そんなことがあったのがもう何年か前。
犬号のフロントを決めるにあたって考えていたのは
ナローな幅詰め三つ又。
始めはほんの2センチくらい純正より狭く。
純正のアンダーを詰めて、トップは作る。
純正35フォークがそのまま入って、
三角のキャリパーが使えて、なんとなく細いくらいのトリプルを考えていた。
しかし、それをやるにはかなりの労力と時間を要する。
見た目の効果は???
もちろん究極の自己満足のための改造だから
誰もわからなくてもいい。普段はそう言ってるし、本当に思ってるけど、
本当はちょっとくらいわかって欲しい。
少なくともエボスポーツが好きな人には気が付いてわかってもらいたい。
少々恥ずかしいけど、本心ではそう思ってる。
そこに河田さんも「どうせ詰めるなら最低1インチ、やっぱりここはきっちり詰めた方がカッコいいでしょう。」
と言うじゃないか。
本当は純正の33.4ミリのフロントを入れて
大神戸33ナローを組んだら、それはもう間違いなくカッコいい。
でも何がどうなったのか、僕は今まで使っていた35、それもどうも不人気なカヤバの35サスでいくことにした。
一つはブレーキが付けてみたかったのと、今のサスがけっこう気に入ってたのもある。
ブレーキは前に書いた通りCB450のドラム。
リムは1.60の鉄リム。
その組み合わせて純正から25.4ミリ以上狭くなると、もう純正のアルミのアウターケースではタイヤが収まらない。
普通ならここで諦めるのがまともな考えだとは思うけど、
トリプル作ったりする人がそばにいると、なんだろう、ハードルがすこしずつ低くなってきたのか、いろんなアイデアが浮かんで来るようになった。
マンガを描いたり、写真を眺めたり、
改造のトーンとマナーというようなルールを見直したりしているうち、やりたいことがだんだんはっきりしてきた。
前ブレーキはアリ、ある程度以上は効くこと。
フロントサスの性能も、35の純正くらいは維持すること。
走行上自分で改造した部分に不安が残らないこと。
フォークの間は思い切りよく狭いこと。
いろんな可能性を考えて、みんなに相談もして、今ある部品を加工することも考えた。
そして最後に出た答えは
35サスのボトムケースを鉄でナローに作る。
トリプルツリーも鉄で材料から削り出す。
ホイールは鉄リムで組み直す。
こんなことになっちゃった
自分でハードルを思いっきり上げてしまった訳だ。
しかし穴三つだけ開いたようなトリプルはともかく、さすがに鉄の塊から純正幅詰め的なフォルムのトリプルツリーを自分一人で作るのは完全に無理。
こんな極細鉄アウターに憧れてた
純正に比べてどのくらいナローかと言えばこのくらい。
どうなる犬ちょ!
次号に続く
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